田君川のバイカモと但馬コースタルロード

土曜日.阪神間は最高気温が30℃に迫る予報だったのに,日本海側は22~24℃とオープンドライブ日和の予報.5月5日に続いて再び日本海を見に北上することにしました.いつもはR9を使うのですが,今回は養父から少し北上してR482に入り,神鍋高原を経由するルート.R9より開放感はありますが,時間は余計かかったようです.

新温泉町田君川のバイカモは,地元有志の人々の努力で維持されており,昨年は川面を覆って群生する様を見ることができました.残念ながら,そして当然ながら強い雨に流されやすく,今年は昨年の3~4割の開花状況とのこと.

確かに昨年ほどではないようでした.それでも,淡い色の小さな花弁が無数に群生する姿は,初夏にはとても涼しげで見ていて気持ちいいですね.

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浜坂で昼を食べたあとは海岸線のドライブです.この日はできるだけ海に近づいてみることにしました.下の写真は上から

浜坂海岸,弁天浜付近,佐津海岸,切浜海岸,竹野スノーケルセンター前

残念ながらだんだん曇ってきてしまって晴れた日の日本海らしい鮮やかさはありませんが,国道・県道から少し入ってクルマを降りると,Z4の低い視点からでは見えなかった風景に触れることができました.県道11号は重たいZ4では走ることそのものに集中するというより,こんな寄り道三昧も悪くないかもしれません.帰路,円山川河川敷で牧草ロールを見ました.兵庫県内ではあまり見かけたことはありませんでした.


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丹後半島・立岩と大成古墳群

今年のGWは土日が休める人なら3+3+2の飛び石,間の2日に有給申請できる人なら10連休.私はカレンダー通り.真ん中の3連休最終日の5月5日は好天の予報たっだので,どこへ行こうか思案の末日本海を見に行くことにしました.やはり2年前の5月中旬に丹後半島を走ってクリアな風景を見ています(記事前半記事後半).まず間人(たいざ)あたりへ出て,それから経ヶ岬へ行き,また灯台まで登ってみようか.

いつものGWなら高速道路に乗ることは考えないのですが,JARTICの渋滞予測を見てみると,兵庫県内は午後の宝塚トンネル以外はそれほど混まないようなので,高速利用を決定.舞鶴若狭自動車道を北上し,綾部宮津道経由で鳥取豊岡宮津自動車道へ.私達が走った下り方向は予測通りまったく渋滞なく,拍子抜けするくらい快調に与謝天橋立ICからOUT.

ところが,R178に乗ってすぐ,経ヶ岬周辺が通行止めになっていることを看板で知りました.相変わらずの予習不足.とりあえずいつものように立岩を目指して京都府道53号→R462で新間人トンネル脇へ.R178に乗って目的地へ向います.さすがにGW,立岩周辺は人が多く,外国人の姿も.空も海も暗く見えるくらいよく晴れていますが,強風で波が高く,カメラのレンズに向って潮の飛沫が飛んできます.

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道路情報より,こちら側からならR178を辿って経ヶ岬へは行けるらしい.でもその前に,まだ行ったことのない大成(おおなる)台地から立岩を見てみようと思い,R178沿いの簡易舗装の道へ入ってみます.急坂の林道を少し上ると,突然目の前に陽光に照らされた草原が広がり,その向こうには広々と日本海が.

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クルマを置いて遊歩道を歩いていくと,ちょうど花の季節で草原は海浜植物の花畑になっています.大輪の立派な花にはほとんど興味がないのですが,こういう風景には弱いです.ハマダイコンの群生地越しに,下で見るより厚みがあってどっしりとした立岩が望めます.

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この場所は大成古墳群として知られ,7世紀頃の墳墓が13個確認されているそうですが,私がここで確認できたのは3つだけでした.要するに墓地の中を散策しているわけで,人によっては陰鬱な気分になるのかな.明るい陽射し,ドライな空気,空間に飛び出したような場所から,私自身は弔いのためにこの場所を選んだ古代の人々と視線を共有できた気がして,むしろ伸びやかな感覚を持ちました.


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台地の先端まで行って下を覗き込むと,リトル立岩のような柱状節理の岩隗が数多く確認できます.太古の火山活動による荒々しい痕跡.この台地は海食台の隆起によってできた海岸段丘で,東の方に目を向けると同様な形状の台地がいくつも海に向って突き出しているのがわかります.経ヶ岬は大きな犬ヶ岬に隠れて見えません.しかしその手前には屏風岩が確認できました.

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いったん間人漁港の方へ戻り,昼食.珍しく予約をしておいた『寿海亭』へ.何年か前に近くの道の駅「てんきてんき丹後」で休んでいた時,この店の主人とおぼしき人から案内を受け取っていたのを思い出したのです.オコゼの煮魚とか烏賊の子の味噌和えとか,落ち着いた食事ができました.

結局,大成台地からの眺望とゆっくりとした昼食に満足してしまって,経ヶ岬まで走る気が失せてしまいました.それでもさっき見た屏風岩までは行ってみようということに.海を望む丘陵を走るR178の両側には,よく手入れされて水が張られた田圃が広がっています.そうした初夏の風景を見ながら東に進むと,すぐに展望所に到着.

ここもこの日は結構人がいました.写真撮影的には,午前中に来ないと肝心の岩が陰になってしまいますね.帰路はほぼ来た道を逆にトレース.さすがに中国道宝塚トンネル付近は16kmの渋滞で,合流手前の丹南篠山口ICから出て下道を走りましたが,下は下でかなりの混雑ではありました.

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常神半島・神子のヤマザクラ

昨年のドライブの中でも,桜の季節に京北の常照皇寺から周山街道を北上して常神半島の神子へ至るツーリングは特に思い出深いものでした.

『かくれ里』の桜を巡るドライブ(前半) -京都・常照皇寺
『かくれ里』の桜を巡るドライブ(後半) -福井常神半島・神子のヤマザクラ

私たちにとって花とはまず第一に桜であって,かつ私たちの中ではその桜はつねに命(もっと言えば死)への想念と不可分なものです.あんなにも華やかなのに,桜の前で私たちはとても内省的になる.もちろんそうでない人も大勢いて,それはそれで結構なことですが,私にとって訪ねるべき桜に出会ったというのが,昨年の大きな収穫でありました.

ただ残念であったのは,昨年神子を訪れたときにはすでにほぼ花は終わっており,地元の人に彼の地の桜の盛りがいかに美しいかを聞いたのみであったことです.今年こそは是非.

役所の観光課に電話してみると,4月1日時点で5分咲きとのこと.やや早いかもしれませんが,翌週だとまた昨年と同じことになりそうなので,翌土曜の出発を決定.今回は直接神子へ向います.

京北から周山街道を北上し,堀越峠を越えて名田庄へ.このあたりは立派な桜並木があちこちで見られ,もちろん人が植えたものではあるにせよ,これだけ根付くというのはきっと地味に合っているのだろうというのは,昨年も白洲正子から引用したとおりです.道は南川沿いを北東へ向って下っていきますが,街道から橋を渡った桜の下で小休止.

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小浜で日本海に出てしばらく海沿いを走り,昨年と同じ世久見湾を望む待避スペースで海を見ました.昨年はここまで来て曇ってしまいましたが,この日は快晴.下を覗き込むと,浅瀬の海水がとても澄んでいるのが見えます.少し風はありましたが,湾内はとても穏やかです.

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さらに進むと,道はいったん三方五湖の一つである水月湖の湖畔へ出ます.このあたりの花は本当に今が最盛期でした.桜とは別の話ですが,水月湖は1993年から行われた湖底のボーリング調査によって,7万年分の連続した年縞が確認されたことで,もしかしたら日本国内の湖の中で現在世界一有名かもしれません.博物館へも行ってみたいですが,今日は桜が主題.

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常神半島へ入り,旧道を横目に見ながら新しいトンネルをいくつか抜け,ここも昨年クルマを停めた場所で.湾の向こうの斜面に桜が見えます.神子はこの丘の向こう側.

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最後のトンネルを抜け,徐行しながら振り返ると,まさに花のかたまりが滝となって海へとなだれ落ちているのが見えました.神子の集落まで行き,獲れたばかりのカレイを干していた女性に聞くと,まだもう少しは咲くとのこと.それでも初めて見る私達にとっては十分すぎるほどの光景です.

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この桜も人が植えたもので,人工的な風景です.なぜこのような斜面に苦労して桜を植え育てたかは諸説あるようですが,前掲の白洲のテキストによれば,コロビ-白洲は桐実と書いているが,油桐のこと-の畑の境界に植えたものだということです.そうした昔の人々の営為が見えるからこその美しさと言えるでしょう.

ただ,桜の斜面は北を向いており,昼間は逆光になって写真はむずかしいですね.神子の湾は西に開いているので,夕陽に照らされた光景はどんなだろうと想像しつつ,帰路につきました.

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やや早すぎた和歌山の桜巡り

今年は桜の開花が早いと何度も聞いていたので,4月になる前からそわそわしていました.さすがにまだ早いだろうとは思いつつも,あちこちから桜開花の報を聞くに至って待ちきれなくなり,暖かい和歌山ならもういいかもと思って出かけたのが数日前.

まず行ってみたのが,今年正月に訪れた明恵上人の施無畏寺.桜の名所だとも聞いていて,あのときも是非行ってみようと思ったのでしたが・・・ 結果はこの通り.まだまったくのつぼみ状態でした.

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少し上ったところにある奥の院では,鐘楼の脇にあるヤマザクラが咲いていましたが,枝垂桜はまだ完全な枝状態.こちらは木自体が少し弱っているように見えました.あきらめて施無畏寺の裏まで戻り,湯浅湾に浮かぶ刈藻島や黒島を眺めてから次へ.


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やってきたのは20kmほど南下した日高町の道成寺.和歌山県最古の古刹で,何より「安珍・清姫伝説」で有名です.以前,能の演目で観たことを書きました.桜の名所としても有名で,ここではさすがにすばらしく姿のよい桜を見ることができました.


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最後は桜ではなく桃です.紀の川市桃山町の,その名も桃源郷.関西では「あら川の桃」で有名な産地です.春先,ドライブしていると時々少し濃いめのピンクの花を見かけますが,近くまで寄って見たことはたぶん初めてだと思います.紀ノ川左岸一面に広がる桃畑ですが,ここも区画によってはまだこれから開花時期を迎えるところが多かったようでした.

サクラと同じバラ科の5弁の花びらです.切れ込みがサクラよりだいぶ深いようですが,分類上も近い直物ですね.近寄って写真を撮り,しばらく花を眺めながら土手を散歩してから帰りました.桃の花はよかったけど,さすがにどこへ行っても桜が満開というにはやや早かったようです.


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紀伊半島南岸ツアー(紀伊大島・海金剛・樫野崎灯台-帰路)

潮岬灯台からさらにK41号を反時計回りに進み,紀伊大島に渡ることにします.海岸線に出た所でループ橋が見えました.


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樫野崎灯台へ行く前に海金剛へ.ここは楯ヶ崎とまでは言わないまでも,南紀では指折りの絶景ポイントの一つだと思うのですが,いつ来てもあまり人がいません.アプローチの道が少し狭く,大型観光バスなどは入りにくいし,樫野崎灯台やトルコ軍艦遭難慰霊碑が近くにあるけれど,そこから歩いてくるには少し遠いということもあるのかもしれません.この鋭角三角形の再帰構造的風景は魅力的だと思うのですが.


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まだ3時前ですが,昼を過ぎると日が傾くのはやはり早く,ここでもまだ2月であることを思い出します.西側は逆光でまぶしく,写真はコントラストを低減させてもこの通りです.

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樫野崎灯台へやってきました.日本最古の石造り灯台.潮岬灯台と同じく8基の条約灯台のうちの一つです.こんなに近接した場所に2基の灯台を建設したということ自体,この辺りの海がいかに航行の難所であったかを示しています.明治3年初点灯.光達距離34km.


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抜けるような青空に白亜の灯台.空の濃さを大きく入れたくて広角レンズで撮ったので,灯台の形状自体はややファットになってしまいました.らせん階段を上って台上へ出ると,さっきの潮岬灯台とは違ってこちらは高度感はあまりありません.気持ちに余裕をもって360度を眺められます.遭難したエルトゥールル号の乗組員は,真夜中の風雨の中この海岸に泳ぎ着き,さらにこの岩壁をよじ登ってきたと伝えられています.


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そんな厳しい情景を思い浮かべていたら,あれっ.下に桜らしき花が咲いているじゃないかと気付いてしまいました.今まで暗く荒れた海が目の前にあったのに,まあ私の想像上の共感なんてこの程度のものか.

いや,やはり今開いている花を見ることこそ重要です.灯台から下り,石垣の外へ回ってみたら,寒桜ですね.先日白崎海岸で水仙を見ることができなかったので,ここなら見られるかと少し期待していましたがすでにほぼ終わり.そのかわりにサクラを見ることができるとは予想外でした.


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陽がさらに傾いてきました.そろそろ戻ることにします.こんな好天にここに来られることはもうないかも知れません.駐車場へ戻る道すがら,海の色はますます鮮やかになったように思えました.


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帰路も来たときと同様旧道を走り,日置川ICで自動車道に乗りましたが,すぐに事故渋滞11kmの標識を見たため南紀田辺でOut.広川まで淡々と下道を走りました.時間はかかりましたが,おかげで海の夕景を堪能できました.


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最悪想定する傾向はあるでしょうね.でも石橋叩いているだけの人生はつまらない.

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