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理髪店で聴いたジャズ -「Michel Plays Petrucciani」 Michel Petrucciani

散髪が終わって帰ろうとしたら,これがかかりました.

Michel Plays Petrucciani

思わず,「ここでペトルチアーニがかかるのは初めて聴いた」と言ったら,店主が「前もそれとおんなじこと言いましたよ」って.やれやれ.自分のしゃべったことをすぐ忘れて,同じことを何回も口にするなんて,オレもモーロクしたもんだまったく.しかもこのアルバムをここで聴いたことがあることもひっくるめて全部忘れてるとは...まわりに向かって,「私,日常生活ちゃんと送れてますか?」と聞いて回らないとちょっと不安.

ともあれ,ミシェル・ペトルチアーニについては,過去このブログでかなり書いています.

ナイト・ブルーミング・ジャスミン
ミシェル・ペトルチアーニのこと
ミシェル・ペトルチアーニのこと(続)
情熱のピアニズム

CDも,本人名義でリリースされたものはほとんど持っていると思いますが,このアルバムは中でもがなりよく聴いた一枚です.1988年の作ですが,LPでも発売されたため曲順はSide 1,Side 2 と2面に分けて記載されています.両サイドでメンバーが異なっており,リズムが比較的オーソドックスな曲が配置されたSide 1では,ベースがゲイリー・ピーコック,ドラムスがロイ・ヘインズという痺れる組み合わせ,一方ラテン,ワルツ,ボッサといったリズムに特徴のある曲が並ぶSide 2 では,ベース:エディ・ゴメス,ドラムス:アル・フォスターというこれも配慮の感じられる起用.

Sude 1 の1曲目“She Did It Again”はペトルチアーニらしい疾走感を満喫できます.2曲目“One For Us”ではギターのジョン・アバークロンビーが入ったカルテットになりますが,アバークロンビーの淡さ・物憂さとペトルチアーニの明晰が好対照.3曲目“Sahara ”は美しいバラードです.透徹した耽美性とでもいいましょうか.4曲目“13th”はノータイムで入ってだんだん様式が醸成されていく場面がかっこいい.5曲目“Mr. K.J.”は本アルバムの中では比較的シンプルでドライな感じのブルースです.

Sode 2.1曲目の“One Night At Ken And Jessica'”は陽気なラテン音楽です.Side 1に見られたような耽美性とこの楽天性が同居しているのがペトルチアーニの音楽の大きな特徴だと思います.2曲目“It's A Dance”は,タイトルから明らかなワルツ.ここでもまたアバークロンビーが入って繊細なエモーションが注入されます.4曲目のバラード“La Champagne”ではペトルチアーニのピアノとベースのエディ・ゴメスの対話に耳を澄ませたいところです.そして最後の“Brazilian Suite”.遠い記憶を呼び起こすようなボサノヴァ.かすかな哀感が余韻として残ります.

全9曲すべてペトルチアーニのオリジナル曲で構成されていて,ただの1曲も緩みがありません.久しぶりに通して聴きましたが,今聴いても名盤ですね.

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最悪想定する傾向はあるでしょうね.でも石橋叩いているだけの人生はつまらない.

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