エサ=ペッカ・サロネンのシベリウス

昨日の演奏会の後半です.本当はこちらから書かねばならなかったのでしょう.当日の指揮はフィンランドの指揮者・作曲家のエサ=ペッカ・サロネン,オケはイギリスのフィルハーモニア管弦楽団です.

1曲目の「へリックス」も指揮のサロネンの作曲です.最初の音が鳴った途端,ずいぶん「楽器の音」がするオケだなあと感じました.オケを聴いて楽器の音がするのは当たり前なのですが,それではいかん曲もあると思うのです.たとえばブルックナー.そしてたとえばシベリウス.

先日ここで「Z4で聴く音楽」として紹介したクレンペラーのシューマンも,時代は40年以上遡りますが,このオケによる演奏です.第1番のファンファーレは,盛大に楽器の音がしていいんです.私はこのCDの録音を,マルチマイクによる近接録音成分を強調したものとして理解していましたが,ナマの音をホールで聴いて(前から13列目)やはり同じような音がするのに驚いたのです.

さて,ヒラリー・ハーンのチャイコフスキーの後,休憩を挟んで後半が始まります.演し物はシベリウスの交響曲第2番です.

日本は比較的シベリウスが演奏される国であると聞いたことがあります.フィンランドもそうですが,地理的に「辺境」の両国国民に音楽的感受性の共通点があるのでしょうか.ただ,交響曲の場合,曲目はどうにもこの2番ばかりが演奏される気がします.たとえば第6番など,これ以上儚い美しさを持った音楽があるのかという程だと思うのですが,ライブで聴いたことはまだありません.

オケの各奏者のレベルはきわめて高いのだと思います.金管の強奏は少しもうるさくないし,木管も明晰です.弦もよく揃っているし,フランス式の弓を持っている8挺のコントラバスの音階も明瞭です.

シベリウスの交響曲第2番には,後期の交響曲では希薄になっていく「人間の物語」がまだあり,このオケの音色が生きるように思いました.なお,アンコールは2曲.いずれもシベリウスでした.

シベリウス ペレアスとメリザンドから「メリザンドの死」
シベリウス カレリア組曲から「行進曲風に」

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

choby

Author:choby
最悪想定する傾向はあるでしょうね.でも石橋叩いているだけの人生はつまらない.

カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
リンク
FC2カウンター