経緯その1-端緒

今年の秋くらいまでは,ロードスターに関しては「購入記」のような形で書いていくことになるかと思って始めたブログですが,あっという間に契約まで進めてしまいました.これまでの経緯をここでまとめておこうと思います.

私は35歳くらいまでバイク乗りでした.最後に乗っていたのはGSX750Sというスズキの製品です.いわゆるナナハンですね.「カタナ」という愛称で呼ばれていました.残念ながら手放してしまいましたが,ハンス・ムートによる外観デザインと前傾のライディングポジションを,私は最後まで愛していました.

昔の友人がバイクで遊びに来てくれたりすると,また乗ってみようかなと思うこともありました.でも,バイクを降りてから既にずいぶん時間が経ち,もう操れる自信はなくなってしまったなあと寂しく感じていました.ところが,昨年ふと,これはバイクに近いのではないかと思いついてマツダの2座オープンカーである「ロードスター」をレンタルし,1日乗ってみたらこれがやたらに楽しかった.

マツダロードスター(NC2)
マツダロードスター(NC2)

屋根の開く車に乗ると,誰もが感じるのが,「匂いがする」ということだと思います.町なかではあまりいい匂いはしないかもしれませんが,山道に入っていって木々や土の香りがするのは,なんとすばらしいことでしょうか.また,いろいろな音も聞こえてきます.自分のクルマの排気音がするので,音に関してはかなりマスクされてしまいますが,それでも鳥の鳴き声や木々の葉擦れの音だってちゃんと聞こえます.

マツダロードスターはスポーツカーなので,できるだけ飛ばして走りたい人が多いとは思いますが,私はむしろ逆で,どんどん車速が遅くなってしまいます.バイクに乗っていた頃は,少しでも道が曲がっていれば,そこでコーナリングが楽しくなるまで速度が上がっていってしまったものなのにね.私が年取ったのでしょうか.

かといって,じゃあクルマを降りて歩けばいいかというと,それはそれで好きですが,まったく別の楽しみになってしまいます.クルマをある程度の速度で走らせるという一定の緊張感と自在感のなかで,自分の周囲に目をやり耳をすますことのバランスが愉しいのではないでしょうか.

クルマの周囲からの情報が多くなったときの,このような愉しさにはこれまでまったく気づきませんでした.私にとっては,4輪はこれまでずっとただの実用的な乗り物だったし,運転はいつまで経っても下手なままですが,多少の経済的負担があっても,こんなに愉しいロードスターなら自分のために手に入れるのも悪くないと思うようになりました.

2009年の5月のことです.

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最悪想定する傾向はあるでしょうね.でも石橋叩いているだけの人生はつまらない.

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