ラヴェルのピアノ協奏曲

先日の「のだめ」のエントリの続きです.映画中でも最重要の曲.
私が持っているこの曲のディスクは次のものです.


ラヴェル:ピアノ協奏曲
クラシック音楽

1967年録音.まだ20代のアルゲリッチが,やはり若き日のアバドの振るベルリンフィルをバックに縦横無尽.録音も良く,特にオケの管楽器のカラフルさは抜群です.ピアノ協奏曲以外はすべてアルゲリッチのソロピアノです.これらの各曲も本当にすばらしい演奏です.

協奏曲はアメリカでの初演を想定して作曲されたためか,ジャズ風なパッセージや和音がしばしば出てきます.むしろこの時代(作曲は1930年頃)のジャズを超えて60年代の新主流派ジャズの響きがするような場面もあります.もちろんラヴェルが先です.50年代から60年代のジャズマン達の中には,マンネリになるたびにこういった20世紀のヨーロッパ音楽を研究した人たちがいます.

ところで,「のだめ」の映画の中ではこの曲は異なった二つのオケとピアニストの組み合わせで演奏される場面が出てきます.私の記憶違いかもしれませんが,最初の方は,冒頭の鞭の音には皮とおぼしき本物の鞭を使って音を出しているようでしたが,後の方は何か別の楽器で代用していたように見えました.こんな細かいところまではなかなか観察しきれず,TV放映を待って再確認しようと思います.

ラヴェルはこの協奏曲を作曲するに当たってアメリカ人を意識したのかどうかわかりませんが,この曲に深刻さは一切なく,ひたすら「音」の楽しさを味わうべきものになっています.村上春樹の言葉を借りれば,「苦悩と内省? それはどこかべつのところで探してみてください.」といったところでしょうか.

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