嵯峨野・地蔵院から槙尾・西明寺,栂尾・高山寺へ

京都の名刹には時々行きたくなるけれど,とにかく休日は混んでいて.ということで,空いていそうな(失礼),でも好きな・良さそうな寺をまわってみました.足はZ4です.京都市の西から北へ抜けるので,中心部は通りません.という言い訳をして許してもらうことにします.

1. 地蔵院
西芳寺(苔寺)の近くにあってあまり人の多くない臨済宗・地蔵院.10年以上前に一度来たことがあります.あのときは初夏の暑い日でしたが,方丈の畳の上に座り込んで庭を見ているうちに,とても爽やかな気分になったことをよく覚えています.またぜひ行ってみたいと思っていましたが,ずいぶん時間が経ってしまいました.

クルマを阪急上桂駅近くのコインパーキングに駐め,地蔵院までの1kmほどを歩きました.もしかしたら鈴虫寺の有料パーキングに駐めてもよかったかも.地蔵院山門は住宅地を通る道からやや奥まった所にあります.紅葉の時期は美しいでしょう.10月初旬ではまだまだです.

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地蔵院は竹林の寺として知られています.青竹って言うけれど,ほんとに青いんだと再確認しますね.放置された山林に拡がってくる竹は嫌われ者ですが,こうして維持され続けてきた竹林は,やはりこの嵯峨野周辺の景観を特徴付ける一種の清冽さを持っています.また,一面の苔も美しい寺ですね.

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方丈への門.ここから先は撮影禁止ですので庭の写真はありません.方丈へ上がると,禅寺らしく衝立には十牛図が描かれています.「ここで寝ないで」の注意書きが微笑ましい.ほんとに穏やかなので,寝転んでしまう人がいるのは頷けます.庭の樹木の配置にも厳しさはそれほど感じません.だから受け入れてもらえた感じがするのかもしれません.その庭先をのんびりと横切る猫.そうしたあれこれを眺めながら何を考えるともなく座っているのが好きですね.

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2.西明寺
白洲正子が,「本堂も,書院も,どっしりとした建物で,お庭も明るく,気持ちがいい寺なのに,いつも閑散としているのは,隣り合った二寺が有名すぎるのかも知れません」と書いている槙尾・西明寺.その二寺とは言うまでもなく神護寺と高山寺であって,私もこれら二つの寺にはさまれたこの西明寺には初めて来ました.

クルマは高山寺の広い無料パーキングに駐め,そこから車道を歩きます.路側帯がろくにない山道なので,クルマには気を遣います.数分歩いて車道から下りてゆき,清滝川にかかる橋を渡ると,西明寺への石段がその先に延びています.ここも紅葉の時期は美しいでしょう.

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石段を登り切ると,門の脇には杉の巨木と灯籠.清滝川が蛇行して削った山際に建てられているためか,広くはないけれど開放感ある寺ですね.

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もとは神護寺の一院であったとのことです.本尊の釈迦如来像やその右手に安置されている千手観音像は重文指定されています.縁へ出て庭を見ながらふと空を見上げると,澄んだ青に鱗雲.秋を感じますね.

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3.高山寺
ここまで来たので,好きな高山寺にはやはり行きます.この日は上まで登らず,石水院だけ.さすがに世界遺産の寺,紅葉にはまだだいぶ早いですが,10人以上の訪問者がありました.

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廂の間の善財童子像.

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石水院で見られるものののかで最も有名なのはやはり『鳥獣人物戯画』で,その次は『明恵上人樹上座禅図』だと思います.もちろん置いてあるのはいずれも複製です.あまり注目されないのがこの掛板に記された『阿留辺幾夜宇和(あるべきやうわ)』.明恵直筆だそうで,僧としての気持ちの持ち方や暮らし方を示しています.意外に細かいことが言われていて,ちょっと微笑ましい気もします.精神ののびやかさを保証するための形式の重要性が説かれていると見るべきかもしれません.

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最悪想定する傾向はあるでしょうね.でも石橋叩いているだけの人生はつまらない.

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