2015年北海道ツーリング 7日目(8月11日)後半 来止臥(キトウシ)野営場

ここまで来たら,北太平洋シーサイドラインを少しは走っておきたい.というわけで,釧路市街からD142に乗って昆布森方面へ.昆布の語源はアイヌ語のkombuであるとの説があります.この辺りはもちろん昆布の有名な産地ですね.食用としての昆布については,短いコメントですが 千年の一滴 をご参照あれ.

D142から看板をみて右折.細いダートのアプローチを数百メートル進むとキャンプ場に到着します.断崖の上に作られた小さなキャンプ場ですが,炊事場やトイレなども一応整えられています.沖縄ナンバーの先客が1台駐まっていました.海側はガスに覆われて眺望はほとんどありません.


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まあ仕方ないなと思いながらも,すぐには立ち去らないのが私達の習性です.たいていは何も起こらないのですが,この日はクルマを降りて10分ほど海の方を眺めていたら,崖の下から風が吹き上げてきて,ガスが次第に薄くなってきました.あっという間に展望が開け,東の方に特徴的な形をした岩が見えるようになりました.

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幌内遊歩道入口という立看板に,900m先の『幌内園地』まで,ダケカンバの林と海岸美を堪能してくださいとあります.見通しが良くなってきたので歩いてみることにしました.遊歩道はダケカンバの疎林を抜け,広い笹原を突っ切り,また疎林へというふうに続いています.時々断崖のすぐそばを通り,そこからは海岸線をのぞき見ることができます.


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笹原にはちゃんと道が付けてありますが,笹を踏み越えていけばどこでも歩くことができます.あまり崖に寄りすぎると転落の危険もありますが,膝下までの笹を踏む感触は気持ちがいい.


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15分は歩いたでしょうか.陽が射してきて結構暑くなり,まだかなと思った頃,広い笹原の真ん中で道は突然途切れました.一応直径5mくらいの広さで笹が短く刈られています.どうやらここが目的地らしい.『園地』というからには小さなベンチくらいあるのかなと思っていましたが,何もありません.昼ご飯としてコンビニで買ったおにぎり背負ってきたんだけどな.

それでもここからの展望はすばらしいものがあります.とにかく,笹を刈って道を付けたという以外,人工物が何もありません.尻羽岬の方向がずっと見渡せ,広々と爽快で胸が開くような心持ちがしました.ここまで来ると,キャンプ場で見えていた特徴的な岩の向こうに,三角形をした大きな岩隗が見えるようになっていました.


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西側にも開けているので,波風によって浸食された断崖がずっと先まで続いているのがわかります.しばらく笹原の上を歩き回り,立看板にあったように道東らしい海岸美を堪能しました.


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遊歩道の帰り道.ここへ来る時の重たい空が嘘のように,抜けるような青空になりました.この午後の天気は予報に反して回復するのか? しかしその期待はキャンプ場まで戻った時点で失われました.驚くほど短時間に好転した天候でしたが,再びガスがかかるのも瞬く間でした.それでも,この奇跡的な1時間に居合わせることができて幸運という他ありません.

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D142を戻り,今夜の宿泊地である帯広へ向けて釧路市街を抜けるあたりまでは時々陽も射しましたが,恋問海岸まで来ると小雨が窓に当たるようになりました.ここから先,この日の天候は急速に崩れました.天気がまずまずなら寄ろうと思っていた昆布刈石ですが,R38を東進している間に危険を感じるほどの大雨となり,とてもそんな余裕はありません.宿に着いてから見たTVニュースで,時間雨量が数十mmに達していたことを知りました.帯広市街に着いたとき,カーナビの地図には至る所通行止めのサインが表示されていました.道路の冠水がひどかったようです.


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