シャガールのリトグラフ

梅田の紀伊國屋書店でシャガールのリトグラフが展示されていました.

シャガールは大変好きな画家です.肉筆画もいいのですが,「ダフニスとクロエ」に代表されるリトグラフは特に親しみやすく,以下のようなリトグラフ集をぼんやりと眺めているだけでウキウキしてきます.


Marc Chagall: The Lithographs : LA Collection Sorlier
書籍

展示されていたもののうち,もっとも心惹かれたのは,「カルメン」をモチーフにしたメトロポリタン歌劇場の落成記念ポスター(リトポスター)です.もちろん写真等では何度も見ているものですが,現物を見たのは初めてです.背景は赤が基調になっていますが,微妙な変化があり,かつ所々に非常に美しい色がちりばめられていてすばらしいものでした.

これはシャガールの原画をソルリエがポスターにしたもので,3000部が刷られたそうです.「カルメン」だけでなく他のリトグラフにも言えることですが,シャガール本人が刷ったものよりも,ソルリエのもののほうが透明感があってキレイなんですよね.ディテールもよくわかります.

この他に,同じくメトロポリタンの「魔笛」の公演のリトポスターもありました.こちらはなんともいい感じの青が基調です.描かれている動物がシャガール的というか,要するにちょっとヘンなのですが,これもご愛敬です.やはりソルリエものです.

音楽好きとしてはどちらも欲しいなあ.肉筆画は一点しかないのでシャガールの真筆ならどれも人類全体の財産として公的な美術館が所有・管理するべきですが,リトポスターは部数もかなりあり,作成後50年を経た今でも結構な数が出回っていますので,「ひょっとしたら手に入れられるかも」という淡い期待は持てます.もちろん,今回のは程度もよく,私にとってはそう簡単に手が出せるような価格ではありませんでしたが.

「カルメン」も「魔笛」もポスターであるからといってぞんざいに扱われるべきものでは決してありません.所有者の方には,所有したからといっても,それはたまたま自分の手元にあるだけで,これはみんなのものだという意識をぜひとも持っていただきたいと思います.

なお,上の本はハードバックで新品ではすごい値段がついていますが,私はドイツ語版を神戸のジュンク堂書店で確か8000円くらいで買ったと思います.重すぎること,昔習ったような気もするドイツ語版であること,などが欠点ですが,大判ですしシャガールのリトグラフ好きなら持っていると楽しいと思います.

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