今夏の北海道ツアー ~旅の雨空のことなど

九州から東海地方にかけて,本日梅雨明けしたようです.阪神間も今日はからりと晴れて,多分最高気温は33℃くらいあったと思いますが,湿度がそれほど高くないため身体に堪える暑さではありません.

今年も夏休み期間に北海道に行く手はずは一応整えているものの,諸般の事情が二重三重に重なり合い,今のところツアー成立はほぼ風前の灯火状態でちょっと沈んだ気分.どうなりますことやら.

8月上旬から中旬にかけてZ4をフェリーに乗せ,北海道に渡って1週間~10日間程度のツーリングをするのは,もし今年行けたら4回目.最も天候に恵まれたのは初回,2011年でした.この時はこのブログを中断していてメモを残していませんが,道内にいた実質6日間のうち晴れの日が3日あり,とてもクリアな印象が残りました.これがその後毎年のように夏に北へ向かって旅行するきっかけになったのですが,その後の2012年と2015年はあまり天候に恵まれず,特に昨年は強い雷雨と道路の冠水の影響を受けたツアーになりました.

この1年は私なりに忙しく,昨年の北海道以来,宿泊を伴うドライブは結局一度もできませんでした.一応今回の予定らしきものを立てながら北海道の風景を思い出すのですが,心に浮かぶのはなぜか雨の風景であることも結構多いのです.私のZ4はハードトップで安心感はありますが,トップに雨の当たる音に情緒はありません.好んで雨中に乗り出すことはないので,雨の風景を思い出すのは,きっと去年の北海道の印象があるからでしょう.

これまでも今も,雨はやはりオープンカー乗りにとってそれほど気分の良いものではないという感想は変わっていません.しかし,知らない土地での悪天候で行動が制約されるにもかかわらず,あの豪雨の中の移動でさえ実は愉しさを見いだせていたような気もします.いったん旅に出てしまえば,シンドイことも結構楽しめているのだとしたら,それは大昔の長期海外貧乏旅行で得たものの一つかもしれません.親きょうだいからは,もう少し年齢なりに落ち着いた旅行をしたら? と言われ続けていますが.

雨の話が少し逸れかかってしまいました.何と言っても,悪天候の日は空の色や雲の形の変化がダイナミックで,雨があがって少し明るくなった時など,幸運にも良い場所にいることができれば,たとえば緑の美しさは格別です.

2011年のツーリング最終日,前日札幌に泊まり,この日は積丹半島やニセコ・羊蹄山を周回しようと計画していましたが,残念ながら朝からかなり強い雨が降っていました.強風間違いなしの神威岬や,100%濃霧がかかっているニセコパノラマラインを走る気が起こらず,札幌の町を“観光”している時に立ち寄ったのが北海道大学の植物園でした.先ほどまでの雨はほぼ止んでおり,雲も薄くなっていました.ハルニレの古木に絡みついたツタの葉が,雨に濡れて若々しくつややかでした.向こう側のやわらかな下草に雲間からかすかに光が当たって明るくなっていました.

20140830.jpg


こういうものを見た記憶の大切さというのは結局本人にしか理解できないことで,わざわざ人から見えるこんなところに書く意味はほとんどないのだけれど,やはりその印象は忘れがたい感情に根ざすもので何らかの形で残しておきたい.そのような,旅先で自分の内外に見つかる思いがけない情景を期待して,今年も何とか出発にこぎ着けられればと,私自身の力の及ぶ外については祈るばかりの日々です.


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No title

こんばんは。

こういう部分に共感する人って、たしかに少数でしょうけど、必ずいます。このブログの読者ならかなりの確率で共感するような気がします。
例に漏れず、私もその一人ですが。

私も最近の夏は北海道が定番になっています。今年もお互い楽しめればいいですね。

Re: No title

コメントありがとうございました.
「共感する」と言っていただけるのは嬉しいです.
今夏の私の北海道は日に日に遠ざかって行きますが,
ていしあさんにはぜひ各地で良いシーンに出会っていだだきたいですね.
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最悪想定する傾向はあるでしょうね.でも石橋叩いているだけの人生はつまらない.

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