「ブルー・バートン」  アン・バートン

理髪店で聴いたジャズ.今回はオランダの歌手アン・バートン1968年のデビュー作「ブルー・バートン」です. 


ブルー・バートン
ジャズ
1. I Can't Give You Anything But Love
2. Go Away Little Boy
3. He Was Too Good To Me
4. But Not For Me
5. It's Easy To Remember
6. You've Changed
7. Good Life
8. In The Wee Small Hours Of The Morning
9. Sunny


アン・バートンは日本で大変人気のある歌手でしたが,1989年にがんで亡くなりました.享年56.このアルバムはデビュー作とは言っても34歳の時のもので,すでに歌手としてはかなり確立されたスタイルをもって登場したと言えます.全編スローまたはミディアムテンポのバラードで通しており,母国語でないにもかかわらず大変しっかりとした英語で,歌詞を重視した情感表現の姿勢が強い内容です.

ベースだけをバックに歌い始める5.や,アルトサクソフォンが入って感傷が増す6.など,ビリー・ホリデイを強く意識したところのあるアルバムだと思います.もっとも,時に凄惨さすら感じるビリー・ホリデイの歌唱と比べるとずっと歌そのものを相対化した感じ.控えめではあるけれど味わい深く,今の時代にはよりフィットするだろうと思います.

このアルバムが甘すぎない音楽として聴けるのは,バックを務めるピアノトリオの演奏も大きな要因です.輪郭のはっきりしたジャクエス・スコルスのベースの弦が指板に当たる音は生々しくジャズ感満点で,その上をルイス・ヴァン・ダイクのピアノが対をなすように美しい間奏を綴ってゆきます.

悲しいラブソング集と言っていいアルバムですが,日常的に聴けて飽きることがないでしょう.誰にでも薦められる作品だと思います.

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最悪想定する傾向はあるでしょうね.でも石橋叩いているだけの人生はつまらない.

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