オーディオにのめり込むきっかけの話

私ではなく,私が通っている理髪店店主の話です.

このお店では散髪が終わるとコーヒーを出してくれます.先日行ったときは次のお客さんがいなかったので,カウンターで向かい合って二人でコーヒーを飲みながら話すことになりました.ちょうどかけてくれていたのがこの「レイ・ブライアント・プレイズ」. B面1曲目の“ドゥードリン”が鳴っていました.


レイ・ブライアント・プレイズ
ジャズ


店主 「これはね,ボクがオーディオ始めるきっかけになったレコードなんですよ」

私  「ほう.『ワルツ・フォー・デビィ』の地下鉄の音聴きたいとかじゃないんだ」

店主 「まさか.確かにオーディオマニアにそういう人多いですけどね.いやこれはちゃんと音楽の話ですよ.
    そのころボクが使(つこ)てた装置では,このトップシンバルが全然聞こえへんかったんです.
    それで何とか鳴らしたろと」

私  「んー・・・ 今はよく聞こえてる」

店主 「そうでしょ.鳴っとったら当たり前や思うけど,これが鳴ってなかった」

私  「そんなもんですか.でも,聞こえてないものが鳴ってるって,何でそう断定できたんです? 
    聞こえてないんだから気づかないでしょ普通」

店主 「この曲で,シンバル叩いてないわけないやないですか.聞こえへんでも,絶対コツコツ叩いてますよ」

私  「大胆な推論だ.しかしなるほどね.ジャズとはそういうもんだという確信か.
    ジャズをマトモに鳴らすためには,ジャズの素養が必要ってことですね.
    ところで,ちょうど今ゴーンときた,このピアノの低音弦が,うちじゃこんな風にうまく出ないんだよな」

店主 「レイ・ブライアントの左手は再生上大事ですね.ジャズが聞こえるかどうかのキモです」

私  「こういうのがきっかけでスピーカー換えたほうがいいんじゃないかとか考え始めると沼だね」

店主 「そんなことせんでも,高級ケーブルやめてごく普通のものに戻すとか設置とか,なんぼでもやりようは
    ありますよ.まあぼちぼちやってください」


まあこんな感じだったですかね.大まじめに話してはいるのですが,あえてこうやって会話をそのまま書いてみるとおそろしく他愛ないものです.


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最悪想定する傾向はあるでしょうね.でも石橋叩いているだけの人生はつまらない.

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