写真展を巡った週末 -その2 山初律子,北島敬三写真展

オリンパスプラザから今度はJR大阪駅前ヒルトンプラザウエスト・オフィスタワー13Fのニコンプラザへ.二人の写真展が並行して開催されています.見た順番で,まずは山初律子の「はじまりの島」.

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「オノコロ島(オノゴロ島)伝説」というものがあります.日本神話で神々が日本の島々を作ったとき,最初に生まれた島がオノコロ島です.私個人としては神話物語として受け止めるべきと思いますが,これが現実にどこの島かに関して諸説あるようです.

淡路島やその南にある沼島(ぬしま)にはオノコロ神社あるいはオノコロ島神社があり,人々は古くから自分たちの住む島こそがオノコロ島であると思ってきました.今回の山初氏の写真展は,足かけ4年にわたってこれらの島々の祭礼を中心に撮影した作品群です.

ケレン味なく見えたままを素直に撮影した印象のある作品が多いです.祭礼の準備をする島の人々の素朴な表情が記憶に残ります.記録としての写真という原点が大切にされている気がしました.山初氏も会場におられ,私たちにも「ていねいに見ていただいてありがとうございます」と挨拶してくれました.


続いて隣接するブースで開かれている北島敬三の「PLACES」.

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こちらは3.11で破壊された地域の建物や残骸をストレートに撮影した重たいテーマの写真展です.裏返しになって家屋に覆い被さっている漁船.累々と積み重ねられた何かの破片や残骸.私の友人は震災の1年後に被災地をていねいに見て回って衝撃を受け,しばらくしてパニック障害を発症してしまいました.直視するのは誰にとっても厳しい体験でしょう.

本当は目を背けたいけれども決して忘れることはできない事々.北島氏の写真は被災した「場所」にストレートに迫りつつも,ある程度の距離感は保たれているという印象です.目を背けさせてしまわない程度のリアリティと言ったらいいでしょうか.記憶に残すためには,つらいけれども凝視しなければならないことを意識させる作品群でした.


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