エル・グレコ展

大阪の国立国際美術館で開催されているエル・グレコ展に行ってきました.

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クレタ生まれの画家,エル・グレコの展覧会.肖像画と新約聖書の世界を描いた宗教画です.肖像画は当時の友人や宗教者を描いています.宗教画の方は新約が舞台ですので,カトリックらしく受胎告知とかマリアの母アンナの受胎がクローズアップされます.もちろんイエスの聖衣剥奪や復活等重要なモチーフも含め一通りのテーマが描かれています.

16世紀生まれの画家が描くキリスト教世界ですし,現代の我々がとうてい理解できないほど遙か遠くにある精神を感じてしまうのは仕方のないことでしょう.にもかかわらず,絵の印象が「劇画」のようだと思うのは無知で不謹慎でしょうか.どの絵にも単一の光源(生まれたばかりのイエスだったり鳩だったり)が配されていて,そこから発せられる光に周囲が照らされており,一方その光の当たらない部分の陰影は濃く,二元論を象徴するかのようです.

手元に置いて常に鑑賞したいと思う絵画ではありませんが,異なる文化圏,異なる時代背景を持った視点にさらされるのは一種の緊張感があって刺激を受けました.

これが18世紀に作曲活動をしたバッハの音楽世界だと,それが同じようにキリスト教的世界を扱っていたとしても,自分とは無縁ではないと感じます.比較して意味があるわけではありませんが,私にとってはバッハの音楽の方が普遍性を持って受け止められるということでしょう.

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最悪想定する傾向はあるでしょうね.でも石橋叩いているだけの人生はつまらない.

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