京都文化博物館のシャガール展

シャガール展で京都に行きました.

シャガール展2012京都

今回はロシアの美術館収蔵作品を集めています.目玉の一つが,モスクワの国立ユダヤ劇場の壁画だと思います.ロシア系のユダヤ人であったシャガールは,こうしたユダヤにまつわる作品を数多く残しています.エルサレム・ウィンドウのリトグラフ連作などもそういったものの一つですが,考えてみると私自身はシャガールの作ったユダヤ関連作品というのはあまり面白いと思ったことがありません.

今回見た壁画も,後年のシャガール特有の夢や幻想が希薄で,何となく味が薄いように感じました.劇場の壁画ということでテーマに制約があったせいかもしれません.ユダヤ人としてのアイデンティティはシャガールの創作活動に大変強い影響があったと言われますが,そういう影響を感じない作品の方がやはり私のような異教徒にはなじみやすいです.

シャガールは私だけでなく日本人には大変人気のある画家ですが,それはやはり宗教とは無縁なところでの愛・夢・幻想の世界をみんなが好きだからでしょう.今回も展示の後半は「ダフニスとクロエ」のリトグラフでした.私自身はこういったテーマの方をより好みます.

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