マリオ・ブルネロのチェロを聴く

イタリアのチェリスト,ブルネロのソロリサイタル.大阪フェニックスホール.


マリオ・ブルネロ


この人のチェロを聴くのは二度目です.たとえばヨーヨーマが輝かしい高音域を特徴とするテノール型のチェリストだとすると,この人はいぶし銀,温かくくすんだ音色のバリトンでしょう.

最初に演奏したバッハの1番と,プログラムの5番から変更になった6番はいずれも長調の曲で,空に向かって抜けていくような印象がほしい1番や,高音域を多用する6番はやや個性がマッチしていない気がします.やはりプログラム通り5番を聴いてみたかった気がします.

一方で現代物は闊達さが出ます.ウィアの「Unlocked」では様々の音色を使い分けながら足で床を踏み鳴らし,チェロの胴をたたいてアクセントを入れます.さらに「The keys to the prison」では口笛まで! これがまたうまいんですね.無骨なイメージを持っていましたが芸達者です.

前半最後のカサドの組曲がこの日聴いた曲の中でもっとも印象が強かった.やはりラテンの血でしょうかね.情熱が強く胸に迫る瞬間が連続し,感動しました.

アンコールで演奏したアルメニアの民謡では笛のような音を出していました.東洋的で,モンゴルの馬頭琴を聴いているような気分になりました.

今回はあまり聴いたことのないような音源の魅力を引き出してくれました.たった一挺のチェロから大変にカラフルな色合いの音楽が溢れます.大満足の2時間でした.

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