ハイドンのチェロ協奏曲第1番

チェロ協奏曲というと,シューマン,ドヴォルザーク,エルガーといったロマン派以降の名曲がすぐに頭に浮かびますが,数は多くありません.それに,今挙げた3曲はすべて短調で,チェロという楽器の音域もあっていずれも何となく「人生の秋」的な香りのするナンバーです.そこへいくと,ハイドンのチェロ協奏曲,特に第1番は,何ともうきうきした気分に満ちていて,春に聴くならこれでしょうね.


ハイドン:チェロ協奏曲
クラシック音楽

ハイドンのチェロ協奏曲は,ずっと1曲しかないとされていました.ところが1961年にプラハの国立博物館でこの曲の楽譜が発見され,それがハイドンの作曲であると断定されるにいたって,推定された作曲年代からこの曲が第1番,それまでに存在したチェロ協奏曲が第2番と呼ばれるようになったとのことです.

作曲年代から,ハイドンがこの第1番を作曲したのは,30歳頃とされています.第2番が陰影に満ちた美しさで知られるのに対し,この第1番には上にも述べたように若々しい気分が横溢しています.ハイドンの時代の30歳なら,現代とは違って完全に確立された自己を要求されたはずと思いますが,こんなティーンエイジャーのような側面もあったんですね.

このCDのソリストはジャン=ギアン・ケラス.2006年11月にこのハイドンの協奏曲をひっさげて来日した公演を,私はチケットを取っていたにも関わらず仕事が入って聴き逃してしまっていたのでした.演奏は,曲のもつ生き生きした表情を前面に出した抑揚のあるものです.

レーベルはハルモニア・ムンディ.フロントのチェロ,バックのオケとも,直接音と間接音のバランスの取れた録音がすばらしいです.私はこのディスクを,大阪・梅田の中古CDショップで購入しました.ジャケットも愛らしく,何が気に入らなくて売りに出されたのか不思議です.私のところで末永く聴いてやろうと思っています.

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最悪想定する傾向はあるでしょうね.でも石橋叩いているだけの人生はつまらない.

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