ミシェル・ペトルチアーニのこと

チャールズ・ロイドに見いだされたフランス人ピアニスト,ミシェルペトルチアーニのブルーノートレーベルからのデビュー作が「ピアニズム」です.


ピアニズム
ジャズ

欧州のジャズピアニストというと,ビル・エヴァンス以来脈々と受け継がれてきた耽美的演奏の系譜に連なる者,というイメージが強いかもしれません.ペトルチアーニにもそういった一面はもちろんあります.たとえば1曲目の「Prayer」の演奏などはその典型でしょう.

しかし,そこはラテンの血を色濃く持ったピアニストのこと,むしろリズミックな特質が伺える曲の方で才気を見せています.実際,ペトルチアーニのタッチに繊細さはあまり感じられず,ジャズピアノらしく打楽器的といってよいと思います.残されたビデオ映像を見ても,指を伸ばし気味にして強烈に打鍵しているのがよくわかります.

先天的疾患によってペトルチアーニの背丈は1メートルほどだったと言われています.ペダルを踏むにも彼専用の補助器具が必要でした.しかし腕の長さや手指は健常者とあまり違いはなく,これがピアニストとして生きていく上で大変に幸いでした.そのしっかりとした指から,あいまいさの全くない,粒がそろってきわめて明晰な音列が紡ぎ出される様子に大変興奮したことを今でもよく覚えています(続く).

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最悪想定する傾向はあるでしょうね.でも石橋叩いているだけの人生はつまらない.

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