Z4 タイヤ交換完了

25,000km近く走ってくれたPOTENZA S001に代えて,PIRELLI P ZERO.予定通りです.

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初めてタイヤをネット通販で買い,近所のタイヤ取り付け店へ直送してもらって交換しました.費用はすべて込みで12万程度.量販店で出してもらった見積もりがいずれも20万内外だったことを考えると,ずいぶん節約できました.ただし,製造年週はフロントが0115,リアが0516です.リアはまあいいとして,フロントはちょっと古かったですね.

眺めてみると,同じランフラットタイヤでもずいぶん形状が異なるものだということがわかってきます.S001は何と言っても冷却用のフィンが特徴的でしたが,P ZEROはあっさりしているというか,無愛想というか.それにPOTENZA RE050やS001と較べると明らかに側面の膨らみが大きく,ちょっとバルーンタイヤみたいな印象.空気圧が足りないのかと疑って自分で測ってみましたが問題なし.やはりこういう姿かたちをしたタイヤなのでしょう.スタートは42,835km.これから世話になります.

ドライブレコーダーその後

この3月中旬,ドライブレコーダーをKENWOOD KNA-DR300にリプレースしたことは以前書いたとおりとおりです.

ドライブレコーダーをリプレース(前編)
ドライブレコーダーをリプレース(後編)

このひと月ほどは,桜を追いかけてあちこち走りましたが,リプレースした直接の理由であったカーナビへの干渉は完全になくなり,安心してドライブができています.その意味で,置き換えたのは成功でした.

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また,これまでは荒れた路面での振動を拾ってドラレコ本体が大きく揺れることが多かったのですが,それも解消.ルーフを開けているかどうかで画質に相当の差があったのですが,開けている時でも画面の揺れが気になることはほとんどなくなりました.

HDRも効果があるようです.コントラストが非常に強いような状況でも,白飛びや黒潰れが軽減されているようです.ただ,データ量は少し多くなるような気がします.

現在は64GBのmicroSDカードを2枚(TOSHIBA製)用意し,6時間程度走ったかなという適当な所で2枚目に交換しています.まあ全部記録して保存する必要もないのですが,時々いいシーンがあったときに上書きされてしまうのはちょっと残念ですので.

ただ,前回も書いたことを繰り返しますが,肉眼で見たものをそのまままた見たいというように考えると,歪みの大きい広角レンズはいつまでも違和感があります.もしもの時の記録を保存するための機器としては仕方ないのでしょうが.加えて,このドラレコが保存するMOVファイルは,Windows Media Playerでは音声が再生できません.付属のソフトROUTE WATCHERではきちんと再生できますが,画質がやや粗くなります.VLC Media Playerあたりが,音声も再生可能で画質も良いので推薦できます.

結論としては,この価格でこれだけのスペックを実現できていて,優れた製品だと思います.



ルノワール展

ピエール=オーギュスト・ルノワールの絵画展.京都市美術館.先日見たモネ展と並行して開催されています.

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会場は五つのスペースに分けられていました.

1.子どもと少女
2.身近な女性たち
3.同時代の女性たち
4.浴女と裸婦
5.デッサン・彫刻・版画

子ども以外はほぼすべて女性像です.今回の展覧会で見られる作品中,ルノワールに描いてもらった幸運な成人男性は,上のパンフレットに使われた『昼食後』に登場するルノワールの弟エドモンくらいじゃなかったかな.親族の特例.それでも半身だけですが.

数十点の作品を見て歩くうち,ルノワールの世界には豊満な=太った(現代の基準で言えば)女性しかいないのだという気分になってきます.でも誰でもモデルになれたわけではなく,上のパンフレット(右)に描かれた,妻アリーヌの従妹でルノワール家の家政婦として働いていたガブリエル・ルナールなど,ルノワールはお気に入りのモデルを繰り返し描いています.ルノワールの好みは,「胸が小さく,おしりが平たい」女性だとのこと.

「光紡ぐ肌」というタイトルがうまく表現しているように,ルノワール絵画では,女性の人格を描くというより,身体の美しさそのものの表現が追求されています.時々,依頼されて描かれたと推察される作品-たとえば『ルーマニア女性の肖像・イスコヴェスコ夫人』のように,内面を描き込もうとした肖像画-もあるにはありますが,全体からみれば少数と言えます.

ルノワールの絵画が外面的だというわけではなく,「楽しくなければ絵なんか描かない」という楽天性と,「常に美しいものを見続けなければならない」という素朴とも言える視覚への信頼がそうした表現に向かわせたのだと思います.『ムーラン・ド・ラ・ギャレット』とか『レーヌ・カーン・ダンヴェール嬢』といった超有名作/人気作がなかった分,ルノワールの日常のようなものが窺い知れる展覧会でした.



名残の桜を探して -京北の名木を訪ねる

今年の桜はさすがにもう見納めです.先週末,まだ花のある桜ならということで,再び京北の常照皇寺へ.R477を北上して京都府道19号から78号へといういつものルート.一週間前,沿道は盛りの桜で一杯でしたが,この日はもう花が散り残った枝に若葉がつき始めていました.寺に着き,まず目に入るベニシダレ.おそらく今が盛りだと思いますが,昨年と較べるとかなり花が少ない気がしました.

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参道を登り,勅使門越しに“御車返し”を確認します.先週は1~2輪しか花をつけていませんでしたが,予想通りこの日は満開でした.昨年はややグレーがかって見えたのですが,今年はピンクの発色が強いようでした.このあたりは,写真に撮っても私のいい加減なホワイトバランス設定では違いがよくわかりません.


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先週みごとな花を咲かせていた九重はすでに完全に葉桜です.若々しく,美しい.奥の“左近”にはまだ少しだけ花が残っていて,散る花が風に舞う輝きを見せてくれました.


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常照皇寺からR477を東に6kmほど入ったところに,黒田という集落があります.ここの春日神社の鳥居脇に,百年桜という八重の桜があります.かつてここにあった桜の大木が明治期の台風で倒れてしまったので,かわりに植えた桜が実はヤマザクラの突然変異種で,八重と一重が混じっています.その意味では今見てきた“御車返し”と似ています.しかし鞠状に固まったピンクの花の印象は,渋い“御車返し”とはまったく異なりかわいらしいです.

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神社の鳥居をくぐったところで,興味深いものを見つけました.常照皇寺の光厳天皇が,出家して法皇となってから仏堂を建立する場所を探してこの地を訪れ,この石に腰掛けて中食を摂られたという“硯石”です.書き物をするために石の窪みで墨を磨ったので,この名で呼ばれるようになったとのこと.以来,文芸上達の石として崇められるようになったと書かれています.

結局その仏堂は建てられたのでしょうか.また,石を硯として磨った墨で何を書かれたのでしょうか.この時代の著名な歌人ですから,やはり和歌だったのでしょうかね.細かいことはさておくとしても,光厳院が法皇となってからこうした山間地を訪れた足跡が残っていること自体,興味深いところです.晩年は常照皇寺にひきこもっていた印象がありましたが,必ずしもそうではなかったようですね.

昨年の訪問記にも書いたように,晩年の心境は澄んだものであっただろうと信じているのですが,ここを訪問された理由についても,その目的からして混じりけのないものであったように感じました.


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自宅近くまで帰ってきたら,公園にもう藤の花.季節の移ろいの早いこと.


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Z4 タイヤ交換時期迫る

私のZ4が今履いているのはブリジストンのポテンザS001.約3年25,000km近くも保ってくれましたが,さすがにそろそろ交換時期です.以前も書いたように,フロント右の外側ショルダーがだいぶ摩耗してきています.確かに,交換して間がない頃は,ステアするとタイヤが勝手にコーナー出口を向いてくれるような感覚がありましたが,最近はちょっと応答が鈍い感じがしています.

ポテンザのまま行くのがもっとも安全策なのですが,一度欧州タイヤも試してみたい.ということで,次はピレリP ZEROです.BMW車に標準装備されていることもあるし,問題はないと思います.ところが,近くの量販店2カ所に行って聞いてみたところ,いずれも該当サイズのものは国内に在庫無しとのこと.これが実は一月ほど前の話.

価格的には国産タイヤとそれほど差がなく,前後交換すると工賃込み20万近くのことを言います.あまりに高価なので,ネット販売に頼ることにしました.入荷待ちで納期は4月下旬,価格は10万程度です.これをやはり近所のタイヤ持ち込み可の整備店に送ってもらって交換の予定.

20160417.jpgPIRELLI P ZERO

フロント:225/45F17 091W
リア:255/40F17 094W

いずれもランフラット


さてどうなりますことやら.

かくれ里の桜再訪 -常照皇寺

去年3回も訪問した寺ですが,今年も桜を見に行きました.

光厳院が弟の光明天皇と一緒に手植えされたと伝えられる九重桜.推定樹齢650年という説もあるけれど,紅枝垂は実際にはそこまで長命ではないのではないか.樹齢300年程度の2代目だという説の方が信憑性があるように思います.先に,桜を見ることと命を意識することは同じことに思えると言いましたが,ここの桜もまさにそう.根元には大きなうろができ,一人では立っていられなくなっていますが,今年も立派に花を咲かせていました.

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若木は樹齢数十年.昨年も書いたことですが,古木の種から育てたものです.こちらは壮年期の勢いがあります.樹齢が何年ということにも増して,こうして世代を超えてこの桜を生かし続けてきた人々の営みこそが貴いというべきでしょう.

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参道入口の大きな枝垂は,まだこれからのようでした.帰り道,里山を走る府道脇に設けられた舞台のようなスペースで.ベンチに座って,ここでもまさに盛りの桜を見ることができました.

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映画 『ビハインド・ザ・コーヴ 捕鯨問題の謎に迫る』-Behind "THE COVE"

太地町イルカ漁を批判的に描いた『ザ・コーヴ』への反証ドキュメンタリー.八木景子監督.十三・第七藝術劇場.

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私のような世代にとっては,鯨肉はなじみ深いものです.子供の頃はしばしば食卓に上る食材だったし,上のパンフレットにある竜田揚げなどは小学校給食の定番メニューだったわけです.商業捕鯨の段階的禁止措置によって,その後鯨肉は私の前から姿を消しまsした.

私は『コーヴ』の全体を見ておらず,その意味で映画としての『コーヴ』そのものの批判をする資格はありません.しかしあの映画以後太地町で起こっている状況は決して見逃せないと思っていて,今回この反論ドキュメンタリーを見にいくことにしました.

画面からは,八木監督ができるだけ双方の意見を聞くよう心がけたことが伝わります.外国人環境活動家が多弁であるのに対し,太地町の人々の口は最初とても重かったようです.八木監督自身のことを「向こう側」の人間とみて警戒もしたようです.粘り強く彼等に働きかけ,様々な世代の人々へのインタビューに成功した点にまず,敬意を表したいと思います.

『コーヴ』が一方的だと言われるのは,一つには太地町の人々が撮影者に対して心を開かず,言葉での主張をほとんどしなかったことも原因の一端だと思います.しかし自分たちが古来守ってきた生活習慣を頭ごなしに否定されている人々と親密になるのは並大抵のことではなく,おそらく『コーヴ』の制作者たちはそんな試みをする気もなかったのでしょう.

八木監督は『コーヴ』への懐疑から出発しますが,やがて反捕鯨運動そのものへの疑念を持つに至って渡米します.そして米国国立公文書館での調査を経て,「反捕鯨運動が,1960年代米国のベトナム戦争への批判をそらすために計画された」という結論を得るに至ります.

このあたりは,それが真実であるとのエビデンスが完全には得られておらず,『ビハインド・ザ・コーヴ』の弱点と言えるように思います.また,映画の最終盤で,勇壮な音楽に乗せて日本の捕鯨が過去いかに国民の食を支えたか,そして捕鯨漁師たちがいかに英雄と見なされていたかが強調されますが,ここもやや情緒に流れた感じがありました.

結局のところ,捕鯨が日本人の生活において有史以前から重要なものであったこと,それが持続可能なやりかたで行われてきたこと,鯨漁をする人々が鯨に対して敬意を払ってきたこと,などが見る人に伝わればまずはこの反論の第一の目的は達せられるのではないかと思います.

また,一部の環境運動家と称する人々の言葉の非科学性と態度の幼児性には,それを耳にはしていたものの,改めて見て聞いて驚きを禁じ得ません.彼等の振舞や語り口がいかに反知性的であるのかも,こうして映像になるとよくわかります.

たしか『ジュラシック・パーク』の第2作だったか第3作だったかで,環境運動家の登場人物を「テロリスト」と紹介する場面がありました.こうしたジョークがブラック・ジョークとして通用してしまうのは,やはり米国でも胡散臭く思う人々が決して少なくないということを示していると思います.倫理にもとる手段で真のコミュニケーションを途絶させ,そこに分断を生じさせるのが彼等の狙いであって,その意味でテロと言ってもいいでしょう.そのような分断を超える試みとして,やや強引な面を感じつつも,私はこの『ビハインド・ザ・コーヴ』を支持します.

映画 『もしも建物が話せたら』-Cathedrals of Culture

特徴的な6つの西洋建築を擬人化して自らを語らせた異色のドキュメンタリー.制作総指揮は『パリ,テキサス』(個人的には)のヴィム・ヴェンダース.シネ・リーブル梅田.

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映画の案内チラシが2枚ありました.上はベルリン・フィルのコンサートホール,下はロシア国立図書館の内部です.各建築に関するデータは下表.全体で3時間近い大作ですが,建築ごとに別の映画監督が撮影しており,それぞれかなり異なった作風なので飽きません.

建築名称都市監督建築家
ベルリン・フィルハーモニー・
コンサートホール
ベルリン
/ドイツ
ヴィム・ヴェンダースハンス・シャロウン
ロシア国立図書館サンクトペテルブルク
/ロシア
ミハエル・クルーガーエゴール・ソコローフ
ハルデン刑務所ハルデン
/ノルウェー
マイケル・ハドセンハンス・ヘンリック・ホイルン
ソーク研究所サンディエゴ
/アメリカ
ロバート・レッドフォードスイス・カーン
オスロ・オペラハウスオスロ
/ノルウェー
マルグレート・オリンスノヘッタ建築事務所
ポンピドゥー・センターパリ
/フランス
カリム・アイノズレンゾ・ピアノ,リチャード・ロジャース


■ベルリンフィルのホールは,完成した1963年当時世界で唯一ホールの中央に舞台があるコンサートホール.建設中にベルリンの壁ができてしまったため,数十年のあいだ孤立状態となりました.しかしそういう暗い背景とは裏腹にとてもオープンな雰囲気の建築で,録音技師の子供がリハーサルの時には仕事場に出入りできるなんてうらやましいですね.竣工後の歴代の指揮者(カラヤン,アバド,ラトル)の特徴もよくわかりました.6作品の中で説明的なところと映像のバランスがもっとも好ましいように感じました.

■ロシア国立図書館は,図書館員の女性の働きぶりの描写から始まります.おそろしく厳格そうで,なんだかソ連時代を引きずっているのではないかと思わせます.しかし監督本人の言葉によれば,彼女らは私物を館内に持ち込んだりして,西側諸国の図書館とは違って管理はゆるやかだというのです.映像中ではほどんど説明的なところはなく,やや特徴がわかりにくい気がしました.

■「世界でもっとも人道的」というノルウェーのハルデン刑務所.ここでは犯罪者はあくまでも更正を目的として収容されるとのことで,面会に来た家族と過ごせる部屋が用意されています.しかし一方で扱いの難しい囚人を収容した場面などでは,人道的という言葉だけで彼等が更正できるほど簡単ではないことがかえって強く感じられました.監督の意図とは違ったかな?

■ポリオワクチンを開発したジョナス・ソークが構想した生物医学系研究所.構成員は1000人程度と大規模ではないが,論文の引用件数は世界トップであるとされます.荒涼とした風景の中に建てられた幾何学的建造物.先端的な研究成果を狙うなら,都市の刺激や風光明媚はかえって妨げとなるでしょう.サイエンスの拠点にふさわしく建築の合理性が語られていましたが,画面からはもう一つ伝わりませんでした.ロマンチックに撮ったとのことで,これは監督選定のミスかも.

■オスロ・オペラハウスは北極海に浮かぶ流氷のよう.しかし建設された場所は,オスロの貧困地区に隣接しているとのこと.このあたりの計画手法が,ノルウェーの社会民主主義を如実に反映しているようです.キーワードは“平等”.これはおそらく芸術が万民に開かれているというメッセージであると思われますが,映像は説明的ではなく,象徴的なシーンが連続して決して分かり易いとは言えません.

■最後は現代美術の殿堂,ポンピドゥー・センター.たまたま海外の美術展に貸し出される作品を梱包するシーンが映し出されていましたが,あれはまさに2年前私が兵庫県立美術館で見たエルネスト・ネトの『私たちはあの時ちょうどここで立ち止まった』じゃないか! 作品の匂いまでが脳裏に蘇りました.建築自体はフレーム構造がむき出しになっていたりして,テーマパークのパビリオンのように見えます.若い二人の建築家が,互いに異なる個性をぶつけ合った所産です.

とても見応えがありましたが,映画としてやや前衛的な部分もあって,飽きることはないけれど集中を3時間維持するのは大変でした.もう一度見てみないとピンとこない所もあったけど,またあの3時間はちょっとキツイかな.



常神半島・神子のヤマザクラ

昨年のドライブの中でも,桜の季節に京北の常照皇寺から周山街道を北上して常神半島の神子へ至るツーリングは特に思い出深いものでした.

『かくれ里』の桜を巡るドライブ(前半) -京都・常照皇寺
『かくれ里』の桜を巡るドライブ(後半) -福井常神半島・神子のヤマザクラ

私たちにとって花とはまず第一に桜であって,かつ私たちの中ではその桜はつねに命(もっと言えば死)への想念と不可分なものです.あんなにも華やかなのに,桜の前で私たちはとても内省的になる.もちろんそうでない人も大勢いて,それはそれで結構なことですが,私にとって訪ねるべき桜に出会ったというのが,昨年の大きな収穫でありました.

ただ残念であったのは,昨年神子を訪れたときにはすでにほぼ花は終わっており,地元の人に彼の地の桜の盛りがいかに美しいかを聞いたのみであったことです.今年こそは是非.

役所の観光課に電話してみると,4月1日時点で5分咲きとのこと.やや早いかもしれませんが,翌週だとまた昨年と同じことになりそうなので,翌土曜の出発を決定.今回は直接神子へ向います.

京北から周山街道を北上し,堀越峠を越えて名田庄へ.このあたりは立派な桜並木があちこちで見られ,もちろん人が植えたものではあるにせよ,これだけ根付くというのはきっと地味に合っているのだろうというのは,昨年も白洲正子から引用したとおりです.道は南川沿いを北東へ向って下っていきますが,街道から橋を渡った桜の下で小休止.

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小浜で日本海に出てしばらく海沿いを走り,昨年と同じ世久見湾を望む待避スペースで海を見ました.昨年はここまで来て曇ってしまいましたが,この日は快晴.下を覗き込むと,浅瀬の海水がとても澄んでいるのが見えます.少し風はありましたが,湾内はとても穏やかです.

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さらに進むと,道はいったん三方五湖の一つである水月湖の湖畔へ出ます.このあたりの花は本当に今が最盛期でした.桜とは別の話ですが,水月湖は1993年から行われた湖底のボーリング調査によって,7万年分の連続した年縞が確認されたことで,もしかしたら日本国内の湖の中で現在世界一有名かもしれません.博物館へも行ってみたいですが,今日は桜が主題.

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常神半島へ入り,旧道を横目に見ながら新しいトンネルをいくつか抜け,ここも昨年クルマを停めた場所で.湾の向こうの斜面に桜が見えます.神子はこの丘の向こう側.

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最後のトンネルを抜け,徐行しながら振り返ると,まさに花のかたまりが滝となって海へとなだれ落ちているのが見えました.神子の集落まで行き,獲れたばかりのカレイを干していた女性に聞くと,まだもう少しは咲くとのこと.それでも初めて見る私達にとっては十分すぎるほどの光景です.

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この桜も人が植えたもので,人工的な風景です.なぜこのような斜面に苦労して桜を植え育てたかは諸説あるようですが,前掲の白洲のテキストによれば,コロビ-白洲は桐実と書いているが,油桐のこと-の畑の境界に植えたものだということです.そうした昔の人々の営為が見えるからこその美しさと言えるでしょう.

ただ,桜の斜面は北を向いており,昼間は逆光になって写真はむずかしいですね.神子の湾は西に開いているので,夕陽に照らされた光景はどんなだろうと想像しつつ,帰路につきました.

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やや早すぎた和歌山の桜巡り

今年は桜の開花が早いと何度も聞いていたので,4月になる前からそわそわしていました.さすがにまだ早いだろうとは思いつつも,あちこちから桜開花の報を聞くに至って待ちきれなくなり,暖かい和歌山ならもういいかもと思って出かけたのが数日前.

まず行ってみたのが,今年正月に訪れた明恵上人の施無畏寺.桜の名所だとも聞いていて,あのときも是非行ってみようと思ったのでしたが・・・ 結果はこの通り.まだまったくのつぼみ状態でした.

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少し上ったところにある奥の院では,鐘楼の脇にあるヤマザクラが咲いていましたが,枝垂桜はまだ完全な枝状態.こちらは木自体が少し弱っているように見えました.あきらめて施無畏寺の裏まで戻り,湯浅湾に浮かぶ刈藻島や黒島を眺めてから次へ.


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やってきたのは20kmほど南下した日高町の道成寺.和歌山県最古の古刹で,何より「安珍・清姫伝説」で有名です.以前,能の演目で観たことを書きました.桜の名所としても有名で,ここではさすがにすばらしく姿のよい桜を見ることができました.


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最後は桜ではなく桃です.紀の川市桃山町の,その名も桃源郷.関西では「あら川の桃」で有名な産地です.春先,ドライブしていると時々少し濃いめのピンクの花を見かけますが,近くまで寄って見たことはたぶん初めてだと思います.紀ノ川左岸一面に広がる桃畑ですが,ここも区画によってはまだこれから開花時期を迎えるところが多かったようでした.

サクラと同じバラ科の5弁の花びらです.切れ込みがサクラよりだいぶ深いようですが,分類上も近い直物ですね.近寄って写真を撮り,しばらく花を眺めながら土手を散歩してから帰りました.桃の花はよかったけど,さすがにどこへ行っても桜が満開というにはやや早かったようです.


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Author:choby
最悪想定する傾向はあるでしょうね.でも石橋叩いているだけの人生はつまらない.

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