戸田弥生の無伴奏ヴァイオリン・リサイタル

日本人ヴァイオリニストの中でも際だって硬派な戸田弥生の無伴奏ヴァイオリンを聴いてきました.

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演奏されたのは,前半がバルトーク,プロコフィエフ.20分の休憩をはさんでイザイとバッハ.

まずはちょっと聴覚神経を逆なでされるようなバルトーク.私には無調に聞こえる4楽章が緩・急・緩・急と続きます.もちろん,緩徐楽章とはいってもロマン派音楽のアダージョのようなものを期待することはできません.写実の力を借りずに物事の本質に迫ろうとしている点では,絵画で言えばキュビズムみたいに感じられる瞬間もあります.とても理解できたとは言えませんが,耳が洗われる心地よさはあります.

バルトークに較べるとプロコフィエフはまだかなり飲み込める音楽です.調性を感じますし,所々は旋律を追うこともできます.ロシアの香りがすることもあり,ある程度意味を感じることはできました.

後半はまずイザイの無伴奏ヴァイオリンソナタの第6番.スペインのヴァイオリニストに献呈された曲だそうです.戸田自身のCDで聴いていたときは,これもあまり意味がはっきりわからない音楽だという印象でした.しかしこのライブではCDの生硬さが払拭されてとても闊達な演奏になっており,確かにスペインの太陽の光や暖められた土の香りがする瞬間がありました.

そして最後はバッハのパルティータ2番.終曲は言うまでもなくシャコンヌです.戸田は全曲を通じてホール全体にきこえるような荒い息づかいで熱演.この曲は演奏者によって本当に様々な解釈がされますが,どんな演奏で聴いてもいつも感動的です.たった一挺のヴァイオリンによる音楽から,聴き終えた後は一回の人生を生ききったような感銘を受けました.

戸田自身はこのシャコンヌの後でアンコールに応えるつもりはなかったようですが,聴衆の強い要請で舞台に戻り,再度サラバンドを弾いてくれました.

聴衆にも一定以上の集中力と磨かれた感受性を求める音楽ばかりでしたが楽しかった.自分にその感受性があるかはわかりませんが,全身を耳にして何かを聴き取ろうと試みるのは痛快なものです.

カートリッジ新調

自宅には一応レコードプレーヤはあるものの,それは30年以上前に買ったVictor JL-B37R というとてつもない古い機種です.とはいえ,トーンアームの軸受けが摩耗するほどの酷使はしていないので,ターンテーブルが安定して回転している間は音は聴けるでしょう.

ただし,先回も書いたように付属のカートリッジ・Victor Z-1の針先が傷んでいるようです.針だけを替えても数千円の出費になるので,別に安価なカートリッジを買ってみることにしました.ShureのMM型カートリッジ M-97XE です.

Shureカートリッジ


聴き始めは鼻をつまんだような音がしていましたが,数時間聴いていると少しずつこなれてきたようです.帯域も上下に不足はありません.特にオーケストラの強奏部分で潰れてしまっていた音場の見通しがずいぶん改善されました.しばらくLPを聴く日々が続きそうです.

Z4 35i リアタイヤ交換期迫る

Z4の走行距離は積算で現在18,300km.あまりキレイな写真とは言えませんが,リアタイヤの状況は下のようなものになっています.センター部分が摩耗しているのにショルダーは新品同様.コーナーを攻めるような走り方をほとんどしていないためですねl

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昨年北海道へ行くときもそろそろ替え時かなと思いつつ,あれから4000キロほどを走って限界が近づいてきたようです.Z4 35iは前後タイヤのサイズが違うので,ローテーションで保たせることもできません.初めての車検を3月末に迎えることもあり,交換することにしました.

新車装着のタイヤは,ブリヂストンのRE050RFT(ランフラット)です.ランフラットタイヤの選択肢は少ないし,次もRE050かなと思っていました.しかしこのタイヤ,走行性能にはまったく不満はないものの,とにかく重い,硬い,うるさい,の三重苦は何とかならんものかというのがこの3年の思いでした.

荒れた路面の小さな凸凹の加振によって生じる,比較的周波数の高い車体振動を機械式のバネとダンパーで吸収しきるのは困難で,どうしてもタイヤの剛性(弾性)に頼ることになります.タイヤのサイド剛性の高いランフラットはここが弱点なんですね.

ところが,RE050RFTの後継として発売されたS001RFTを調べてみると,これがなかなかの評判です.特に静粛性と当たりの軟らかさで高評価を得ているようです.銘柄を替えるとなると,まだ十分に残り溝のあるフロントも替えることになってもったいないのですが,快適性の誘惑には抗しがたいものがあります.


(リア)BRIDGESTONE POTENZA S001RFT 255/40F17 094W
クルマ

(フロント)BRIDGESTONE POTENZA S001RFT] 225/45F17 091W
クルマ


そこで最寄りのブリヂストン・タイヤ館へ行き,見積り依頼.出てきた価格は¥207,000ですと.こりゃキッツイですなー.でもしかたない.Z4にあと何年乗れるかわからないし,安全と快適には代えられません.店には当然在庫はないそうで,生産されたものをすぐに納入してもらうのに2~3週間を要するとのこと.良い方へ変化することを期待して待つことにします. 


フォノイコライザ購入

亡くなった叔父のレコードを譲り受けたことは前に書いたとおりです.これまでLPレコードプレーヤは自分の部屋に置いている小さなオーディオシステムに接続していたのですが,これを居間にあるメインのシステムにつないで聴けるようにしました.

居間のシステムのプリアンプはシンプルなものでライン入力しかありません.LPを聴くためにはRIAAカーブを補正するためのイコライザアンプが必要です.そこでAmazonで探して非常に安価なものを入手しました.ONKYOの製品です.プリアンプの上に設置して聴いています.


ONKYO フォノイコライザー MMカートリッジ対応 PE-155(S) /シルバー
家電・PC


フォノイコライザ


ジャズに関しては持っていたLPをCDで買い直したものが数多くあるので聴き較べてみますが,やはりLPの音は耳当たりが良く,聞き疲れがまったくありません.ただ,レコード針がだいぶ傷んでいるようで,強奏部分で音の歪みが大きくなります.針を代えるか,それともカートリッジごと新調するか.また余計な出費となりそうです.


真珠の耳飾りの少女-マウリッツハイス美術館展

2013年最初の絵画展は,神戸で開かれているオランダのマウリッツハイス美術館展.

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フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」は世界でもっとも愛されている絵画の一枚でしょう.他にもルーベンスやレンブラントの作品も展示されていますが,やはり「真珠の・・・」を一度は間近で見ておきたいと思っていました.

人気の展覧会であることと,開催期間の終了間近ということもあって入場は15分待ち.もっともチケットはあらかじめコンビニで買っていったので,売り場で並ばずに済みました.会場ではチケットを買うにもかなりの列ができていました.

順路はまず3階の肖像画からですが,ここはさっと見て2階に下ります.「真珠の・・・」を最前列で見るためにも列ができていて,しかも並んでいる人たちは係員から「立ち止まるな」と言われていました.私は人の肩越しでいいからじっくり見たいと思って列を離脱.

別名「青いターバンの少女」と呼ばれるだけあって,ラピスラズリの青が魅力的です.全体にこれまで写真で見てきた色よりやや白っぽく,少女の肌色も透明感があります.衣装の色も多少思っていたよりも薄いように感じました.もっとも色は照明によって相当変わるので,あくまでも今回の印象です.

光の観点で言うと,遠くから見てまず一番に目につくのは,耳飾りの真珠の光沢です.この絵には3つの光のポイントがあって,一つは真珠,それから左目の瞳,最後に下唇の光沢です.その中で一番はっきりとしているのがやはり真珠であることが,本物を見てよくわかりました.まさに「真珠の耳飾りの少女」です.

モデルがあったのかなかったのか,もしあったとすればそれは誰であったのかという謎を含む絵です.こちらを見た瞬間を捉えているものの,そこにレンブラントの絵のようなドラマ性を読み取ることはできず,いろいろな解釈が可能という魅力もあります.

会場で実物を見るまではこの少女の表情から無垢と酷薄が半々かなあと感じていましたが,実物からは酷薄と言うよりは大人としての性格が見えるような点が印象的でした.わかりやすい絵ですがその魅力は深く,飽きがくるようなことはないでしょう.実物を見ておくことができて良かったです.


シュターツカペレ・ドレスデンTV放映

昨年,念願だったシュターツカペレ・ドレスデンの演奏をティーレマンの指揮で聴いたことは以前書いたとおりです.

ティーレマン+シュターツカペレ・ドレスデンのブラームス
ティーレマン+シュターツカペレ・ドレスデンのブラームス(続き)

このコンサートの模様が1月6日(日)に,NHK BSプレミアム の「特選 オーケストラ・ライブ NHK音楽祭2012」で放映されることになっているようです.

私が京都で聴いたのが10月21日(日)で,放映されるのは翌22日(月)に東京・NHKホールでの演奏を収録したものです.曲目もまったく同じブラームスの第3番と第1番の交響曲なので,京都での印象を新たにできると期待しています.

謹賀新年

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先行きはグレーの空でも,一筋の光芒は垣間見える・・・と信じつつ進んでいきたいものです.

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Author:choby
最悪想定する傾向はあるでしょうね.でも石橋叩いているだけの人生はつまらない.

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