2015年北海道ツーリング 10日目(8月14日) 最終日・帰路・日本海

最終日.稚内の朝は雲が低く垂れ込めていました.宗谷丘陵へ行ってから南下することも考えましたが,灰色一色で雨が落ちてきても不思議のない空を見上げ,次の機会に.そのままR40を南下し,まず兜沼に寄ってみました.キャンプ場入口近くの蓮池で開花したハスを見てクルマに戻りました.次はサロベツ原生花園.これまでD106は走っているのに,ここへは来たことがありません.天気によってはD444から利尻も望めるはずですが,この日はちょっと難しいようでした.

 20150814_1.jpg


サロベツ湿原センターの木道を歩いてみましたが,もちろんこの時期は百花繚乱というわけではありません.メモとして写真を載せておきます.

20150814_2.jpg
   
20150814_3.jpg
   
20150814_4.jpg 
   
20150814_5.jpg 
   
20150814_6.jpg 
   
20150814_7.jpg 
   
20150814_8.jpg 
   
20150814_9.jpg 
   
20150814_10.jpg20150814_11.jpg



そのままD444を西進し,オロロンラインへ.前回ここを天塩へ向かって南下したのは2012年でしたが,あのときと同様この日もコントラストの低い風景の中を走り抜けます.しばらくすると明るくなってきて,オトンルイ風力発電所では晴れ間が現われました.風車の近くにZ4を停めて写真を撮っていると,100mも向こうからキタキツネがやって来るのが見えました.大雪山系の山小屋などでも,登山者が食べ物を与えるせいで,味をしめたキツネが寄ってくることがあります.このキタキツネもきっとそうでしょうね.すぐ近くまで来てねだるような素振り.人間が悪いとは言え,そういう生活態度じゃいかんよキミ.

20150814_12.jpg


20150814_14.jpg20150814_13.jpg


天塩川を渡ると,これで北海道の旅も終わりに近づいたと感じます.晴れてきたとは言え,1日で日焼けして私の耳の皮が剥けてしまった昨日ほどの輝かしさはありません.日本海の水平線もぼやけていました.バッタの衝突でフロントまわりが凄いことになっていたので,初山別のホクレンで洗車.何とか人をぎょっとさせない程度にしてリスタート.

留萌からそのままオロロンラインを南下するか迷ったのですが,盆休み真っ只中で交通量がかなり多かったので,開通したばかりの深川留萌自動車道経由で道央道に出ました.小樽まで淡々と距離を稼ぎます.フェリーに乗る前に夕食.寿司店の駐車場にZ4を入れた瞬間に激しい夕立がきました.車外に出ることも躊躇されるほどで,しばらく車内で待機.豪雨にみまわれ続けた今回のツアーを象徴するようなエンディングです.

船旅は快適でした.さすがに疲れていたのか,朝飯を食べた後,午前中ずっと眠ってしまいました.昼を食べた後甲板に出て,今回のツアーについてあれこれ思いを巡らしました.もちろん,素晴らしい好天となった13日は思い出深いのですが,大雨洪水警報の中を走った3日間のことも後になってみれば忘れがたい体験です.

Z4で北海道を走るのも今回で3度目ですが,不思議と縁がない日高地方とか知床半島.根室半島もまだ走っていません.利尻島には昔登山で行きましたが,礼文には未だ一度も渡ったことありません.また,今回苫前からそのシルエットを見た天売・焼尻島.過去に2度行ったことのあるお気に入りの場所だったことを思い出しました.来年また.

20150814_15.jpg


20150814_16.jpg


20150814_17.jpg

(終わり)

2015年北海道ツーリング 9日目(8月13日)後半 サロベツ・夕来

遠別の牧草地からまたR232へ戻り,D106へ入っていよいよ北限へ.天塩川を渡る前に左岸の牧草地からオトンルイの風車列を見ましたが,この日,ここからでは利尻はまだ見えません.

20150813_17.jpg


20150813_18.jpg



私にとっては,ある意味異界への入口のようにさえ思える天塩河口大橋を渡り,サロベツへ.利尻山もそのシルエットがはっきり見えるようになってきました.中腹に層雲がかかっています.頂上付近からは雲海が見えているでしょうね.

20150813_19.jpg


20150813_20.jpg



夕来まで来ました.陽はかなり傾いていますが,夕日を見るにはまだ早すぎる時刻です.一旦この日の宿であるノシャップ岬のホテルへ行き,荷物を置いて出直すことにします.

20150813_21.jpg


そのノシャップ岬周辺はエゾシカだらけでした.親子のシカが,民家の庭先まで来て誰はばかることなく草を食んでいます.ホテルのオーナーさんによると,数年前からこういう状況だとのこと.私が前に来た2011年には,こうした光景は目にしませんでした.釧路で鹿肉を食べたときにも書いたように,彼らの増殖パターンは普通ロジスティック曲線(成長曲線)に従うとされます.つまり前半は指数増殖に近いので,観察者の感覚としては「ちょっと増えたかなーと思って見ていたら,次の年には溢れかえっていて手の施しようがない」という感じを持つかもしれません.


        20150813_22.jpg



この日の日没は18:45頃.間に合うようにホテルを出ます.といっても,ここから夕来まで往復50kmはあります.ちょっと夕日を見ると言って50kmを走れるのはこの地域ならではだし,またこの1週間ほどずっと走り続けてきたためでもあるでしょうね.

夕来から見た利尻山は,2時間ほど前に見たのと同じく中腹に層雲を抱えていました.夕日はその北側の礼文島に沈んでいきました.沈みきった後もしばらく山を眺めていましたが,昼間あれほど晴れ渡っていた空にはもう次の雲がかかり,やや重たい印象の夕暮れでした.

20150813_23.jpg


20150813_24.jpg


20150813_25.jpg


20150813_26.jpg



2015年北海道ツーリング 9日目(8月13日)前半 朱鞠内湖から霧立峠を越えてオロロンラインへ

旭川のホテルで目が覚め,窓から外をのぞくと...やはり曇っています.道北の天気予報は曇り時々晴れ.その晴れマークにかけて稚内へ向けて北上することにしたのでした.道央自動車道に乗り,士別まで行って,最初は朱鞠内湖に行ってみるつもりです.ここはこれまで行ったことがありません.

旭川では曇っていた空が,自動車道で比布,和寒と北上するにつれて次第に晴れてきました.青空の面積が広がってきたと喜んでいたら,士別ではまたド曇りに.買い物があったのでコンビニに寄ったとき,Z4の車体がここ3日の雨でかなりくすんだ様子になっていることに気づき,洗車をする気になりました.GSに入って,簡単でいいから洗ってと言うと,時間がないのなら近くのセルフ洗車はどう? と紹介してくれました.おかげで200円也でなんとかキレイにすることができ,気分が少し晴れました.

リスタートしてR239を幌加内方向へ.空模様は相変わらずパッとせず,時々はかなり黒く低い雲が垂れ込めて来たりする中,交通量の少ない道をオープンで突っ走ります.温根別でD251へ入り,田園風景の中を北上.しかし,R275へぶつかって左折する頃には,少しだけですがまた晴れ間が見えてきました.国道沿いの展望台から朱鞠内湖を遠望.

20150813_1.jpg


このあたりはそばの産地として有名な幌加内に近く,朱鞠内湖の周辺も清冽なそばの花畑が広がっています.

20150813_2.jpg20150813_3.jpg


朱鞠内湖岸へのアクセス道.いやー晴れてきたよ.キトウシ野営場以来の晴天.Z4を湖岸に停め,何枚か写真を撮りました.カヌーが浮かんでいます.陽射しでかなり暑くなってきましたが,空気は乾いているので快適.風は弱く,対岸の白樺林が静かに湖面に反映しています

20150813_4.jpg


20150813_5.jpg


20150813_6.jpg


20150813_7.jpg



ここから日本海へ出ます.R275を南下し,幌加内で再びR239へ.苫前まで,霧立峠を越えて約50kmの間,信号機のないロングワインディングロード.空はもう完全に晴れ渡り,そこに白い雲が輝いています.一点の陰りもない,子供の頃の夏休みが(一瞬ですが)戻ってきました.この感覚を思い出すのに2000kmを走ることが必要だったと感じる瞬間です.

20150813_8.jpg


朱鞠内湖の湖畔から苫前の道の駅まで1時間余り.一気に走れました.今回のツーリングでは,ドライバーとしては何と言ってもこの区間が一番楽しかった.海岸に近い道の駅から,これから行く北の方を眺めました.雲もいい表情です.気温は27℃くらいまで上がっていましたが湿度は低いようで,日本海の水平線もくっきり.

20150813_9.jpg



20150813_10.jpg




昼を食べてさらに北上.初山別のみさき台公園へ.お盆の休日で久しぶりに晴れたためでしょう,キャンプ場は大変な賑わいでした.

20150813_11.jpg



遠別では海岸沿いの牧草地へ入ってみました.西のエサヌカとでも呼びたいような感じですね.ここにも風車が3基.その下で牧草ロールを作る作業が行われていました.ロールべーラーから後方へ向って出来たて緑色のロールが転がり出るのを見て妻は大喜び.私も初めて見ました.レーキを付けたトラクタも作業を終えて出て行くところでした.2台で作業してたようです.

20150813_12.jpg


20150813_13.jpg


20150813_14.jpg


20150813_15.jpg


20150813_16.jpg



2015年北海道ツーリング 8日目(8月12日) ナイタイ高原牧場・然別湖・三国峠

帯広の朝は曇り.この時点では雨は降っていないようですが,この日も雨がちの予報で,相変わらず不安定な空模様.局所豪雨にも注意とのことです.天候が劇的に回復することはなさそうですが,明日は思い切って稚内を目指すことにしたので,この日は糠平国道を北上し,層雲峡から再び旭川へ出る予定です.

ホテルをゆっくり出て,まずはナイタイ高原牧場へ.帯広からR241を北上している間はまずまずの見通しだったのですが,牧場へ向って高度を上げ始めるとすぐにガスが濃くなってきました.まあ予想通りです.レストハウス周辺も霧に覆われていました.

20150812_1.jpg


20150812_2.jpg


20150812_3.jpg20150812_16.jpg



20150812_4.jpg


然別湖へ行くために一旦R241を引き返し,R274へ出ようとします.ナビがまったく役に立たないので助手席にナビをしてもらいますが,右折するポイントを間違えてちょっと迷いました.鹿追からD85に入り,あとは一本道です.途中,巨大なアタッチメントを装着したトラクタに出会いました.牧草のカッターでしょうか.豪快に道を譲ってくれました.


20150812_5.jpg  20150812_6.jpg


然別湖もまだ10代の頃に来て以来だから,随分久しぶりです.着いたときにはここもかなりガスが立ちこめていましたが,昼を食べている間に少し見通しがきくようになりました.もっとも向かいの「くちびる山」は雲の中.

20150812_7.jpg


20150812_8.jpg    20150812_9.jpg



湖畔に金子兜太の句碑があります.

「初夏の月放ちてくちびる山幼し」


表側はうまく写真にできなかったので覚えのために裏側を.
 20150812_10.jpg 


然別湖から糠平湖へ向って下りる道はやや狭いので,ブラインドコーナーは要注意.ここまでは何とか保ったのですが,再びR273に出る頃には雨が落ちてきました.タウシュベツ橋梁の展望ポイントで停車.

20150812_11.jpg


小雨の中でもミズナラの林は明るい感じ.そこに付けられた歩道を進みます.例年この時期なら橋梁の下部は水没していることが多いようですが,今年は見ての通り干上がっています.個人的に遺跡は大好きなのですが,それは保存にある程度人の手が入れられている場合の話であって,こうして朽ちるままに放置されている人工物は痛々しすぎます.近くまで行って見ることはないでしょう.

20150812_12.jpg


20150812_13.jpg



遠雷が聞こえ始めたので,急いでクルマまで戻ります.幌加の除雪ステーションまで進んだところで,かなり激しい雨となりました.クルマの中でしばらく様子を伺っていたら,こんな雨の中でも旧幌加駅舎へのツアーの人たちが出発していきました.

20150812_14.jpg


しばらく休憩して出発.十勝三股では国道沿いに美しい白樺並木が続いていますが,雨が強くて停まる気になりませんでした.そのまま三国峠へ.ちょっと疲れてきていたので,峠の喫茶店でコーヒーを飲んでしばらく休んでいたら完全復活しました.ここで休んでおいて良かった.三国峠を下り,層雲峡を通過する頃には昨日,一昨日と同様かなり激しい雷雨となりました.

20150812_15.jpg







2015年北海道ツーリング 7日目(8月11日)後半 来止臥(キトウシ)野営場

ここまで来たら,北太平洋シーサイドラインを少しは走っておきたい.というわけで,釧路市街からD142に乗って昆布森方面へ.昆布の語源はアイヌ語のkombuであるとの説があります.この辺りはもちろん昆布の有名な産地ですね.食用としての昆布については,短いコメントですが 千年の一滴 をご参照あれ.

D142から看板をみて右折.細いダートのアプローチを数百メートル進むとキャンプ場に到着します.断崖の上に作られた小さなキャンプ場ですが,炊事場やトイレなども一応整えられています.沖縄ナンバーの先客が1台駐まっていました.海側はガスに覆われて眺望はほとんどありません.


20150811_1.jpg


まあ仕方ないなと思いながらも,すぐには立ち去らないのが私達の習性です.たいていは何も起こらないのですが,この日はクルマを降りて10分ほど海の方を眺めていたら,崖の下から風が吹き上げてきて,ガスが次第に薄くなってきました.あっという間に展望が開け,東の方に特徴的な形をした岩が見えるようになりました.

20150811_2.jpg20150811_3.jpg

幌内遊歩道入口という立看板に,900m先の『幌内園地』まで,ダケカンバの林と海岸美を堪能してくださいとあります.見通しが良くなってきたので歩いてみることにしました.遊歩道はダケカンバの疎林を抜け,広い笹原を突っ切り,また疎林へというふうに続いています.時々断崖のすぐそばを通り,そこからは海岸線をのぞき見ることができます.


20150811_4.jpg20150811_5.jpg

笹原にはちゃんと道が付けてありますが,笹を踏み越えていけばどこでも歩くことができます.あまり崖に寄りすぎると転落の危険もありますが,膝下までの笹を踏む感触は気持ちがいい.


20150811_14.jpg


15分は歩いたでしょうか.陽が射してきて結構暑くなり,まだかなと思った頃,広い笹原の真ん中で道は突然途切れました.一応直径5mくらいの広さで笹が短く刈られています.どうやらここが目的地らしい.『園地』というからには小さなベンチくらいあるのかなと思っていましたが,何もありません.昼ご飯としてコンビニで買ったおにぎり背負ってきたんだけどな.

それでもここからの展望はすばらしいものがあります.とにかく,笹を刈って道を付けたという以外,人工物が何もありません.尻羽岬の方向がずっと見渡せ,広々と爽快で胸が開くような心持ちがしました.ここまで来ると,キャンプ場で見えていた特徴的な岩の向こうに,三角形をした大きな岩隗が見えるようになっていました.


20150811_8.jpg


西側にも開けているので,波風によって浸食された断崖がずっと先まで続いているのがわかります.しばらく笹原の上を歩き回り,立看板にあったように道東らしい海岸美を堪能しました.


20150811_9.jpg20150811_10.jpg

遊歩道の帰り道.ここへ来る時の重たい空が嘘のように,抜けるような青空になりました.この午後の天気は予報に反して回復するのか? しかしその期待はキャンプ場まで戻った時点で失われました.驚くほど短時間に好転した天候でしたが,再びガスがかかるのも瞬く間でした.それでも,この奇跡的な1時間に居合わせることができて幸運という他ありません.

20150811_11.jpg


20150811_12.jpg


20150811_13.jpg


D142を戻り,今夜の宿泊地である帯広へ向けて釧路市街を抜けるあたりまでは時々陽も射しましたが,恋問海岸まで来ると小雨が窓に当たるようになりました.ここから先,この日の天候は急速に崩れました.天気がまずまずなら寄ろうと思っていた昆布刈石ですが,R38を東進している間に危険を感じるほどの大雨となり,とてもそんな余裕はありません.宿に着いてから見たTVニュースで,時間雨量が数十mmに達していたことを知りました.帯広市街に着いたとき,カーナビの地図には至る所通行止めのサインが表示されていました.道路の冠水がひどかったようです.


プロフィール

choby

Author:choby
最悪想定する傾向はあるでしょうね.でも石橋叩いているだけの人生はつまらない.

カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
リンク
FC2カウンター