秋の信州を巡る3日間-3日目

昨晩はドライシェリーに赤白のワインをグラス一杯ずつ飲んだだけでしたが,夕食後部屋に戻ってきたらすぐに爆睡してしまいました.情けないなー.まあ二日間のドライブに相当満足していたのでしょう.

ここは蓼科にあるオーベルジュ・ドゥ・シェ・マリーです.3日目の朝はゆっくりするつもりだったので,それならたまにはちゃんとしたご飯をいただこうと,4室のうちの1室がたまたま空いていたここに泊まることにしたのでした.夕食は野沢菜を使ったキッシュから始まり,肉料理の味付けに八丁味噌が使われるなど,当地の食材をいかしたもので驚きがあり,もちろん大変おいしいものでした.

朝食は8時からだと言われていたので,7時少し前に起きて外へ出てみました.思ったほど寒くありません.今日も晴れていますが,昨日までよりは少し雲があるかなというところ.

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庭は銀杏や白樺,カラマツに囲まれていて,それぞれの色に黄葉しています.ドウダンツツジの赤も鮮やか.目の前をR299が通っていますが,それほど交通量は多くなく,またカーブのすぐそばなのでスピードもそんなに出る場所ではなく静かです.


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朝食をすませて支払いをするときにシェフが顔を出してくれました.実は駐車スペースにBMWのシートがかかった車があり,丸いルーフの形状とフロンドエンドのスラント具合から間違いなくZ3だと予想していました.シェフに「Z3ですかZ4ですか」と尋ねてみたところ,やはりZ3だとの答え.

一緒に玄関を出てこられたので,少しシェフのZ3と私のZ4の話をしました.Z3はもう様々な警告灯が点きっぱなしになっていて,旧車だと思って乗っているのだそうです.それでもこのあたりはそれほど積雪がないので,冬に四輪スタッドレスを履かせて軽井沢辺りまでオープンドライブされるとのこと.実に良さそうですね.


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シェフに見送ってもらいつつ出発.麦草峠へ向かっても良かったのですが,帰路とは逆方向なので今回はおとなしくビーナスラインを走ってみることにしました.このポピュラーな道路を走るのはたぶん3度目ですが,この前はというとすでに30年ほど前になります.八ヶ岳ジャズフェスティバルを聴きに来て,たぶん翌日くらいに走ったのではなかったかと思います.あのとき聴いたエルヴィン・ジョーンズのバンドの演奏は本当に感動的だったなあ.しかしこんなことを言っていると別の話になってしまうので先へ.

R299からビーナスラインへ出るとすぐに蓼科山が大きく見えます.Z4を停めて紅葉の山を眺めていましたが,ふと気がつくと,日曜日でほとんど渋滞のような状態を予想していたのに,それほど交通量は多くないようです.これはぼんやりしてる場合ではないとコースにもどり,登坂開始.白線区間もそこそこあって,可能なところでは前車をパスさせてもらいながら結構マイペースで走れました.

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白樺湖はパスし,霧ヶ峰着.霧は出ておらず,頂上に雲のかかった富士がよく見えました.やはり雲は昨日までと較べると多めです.それでも八ヶ岳はこの時間シルエットになっているもののくっきりと見えています.周囲はすっかり秋の色.光線があるので淋しい感じはありません.

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シェフには,霧ヶ峰から県道40号で諏訪へ下りれば,今日なんかオープンでとても気持ちいいですよとアドバイスを受けていました.そうしようかと思ったのですが,それほど混んでいないし,もう少しビーナスラインを走っても良さそうだったのでそのまま北上.和田峠まで出てR142の旧道へ.ここも紅葉が美しかったですね.

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計画にあまり時間をかけなかったので,ルート取りは無駄が多かったのですが,今回走りたかったところはおおむねカバーできました.天気が良かったので上高地乗鞍林道の通行止めはかなり心残りですが,ぜひまた機会を作りたいと思います.
(終わり)

秋の信州を巡る3日間-2日目(2)

今を去ること40年前,中学生の時に白根山に来て,初めて火口湖というものを目にしました.すり鉢状になった白い岩肌の底に湛えられた湖水の色に,美しいような怖ろしいような感じを持ったことをよく覚えています.現在は火山活動の活発化を理由に山頂周辺は立ち入り禁止になっています.一帯は火山性ガスの硫黄臭が立ちこめ,道路上の駐停車も禁止.こちらは覆いのないクルマで走っているので,環境の変化をダイレクトに感じます.ガードロープや支柱の一部も錆で真っ赤な状態.


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山頂レストハウスももちろん閉鎖されていて,パトロールのランクルが1台駐まっていただけでした.誰もいない弓池を左手に見ながらゆっくり通過.低温を予想して冬用のジャケットを用意していましたが,この日はかなり暖かくその必要はありませんでした.


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この道を走った証拠写真をどこかで1枚撮ろうと思いましたが,駐停車厳禁の指示を正直に守っていたらなかなかその機会がありませんでした.ほぼ横手山の手前まで来てようやく見つけたスペースで停車.ここまで来ると火山性ガスの臭気はもうありません.


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横手山山頂直下は(おそらく)ロックシェッドを兼ねているスノーシェッドが連続します.私がここを通過したのは10月25日でしたが,28日には山頂付近で樹氷を観測したとの報道を見ました.私たちは好天に恵まれて幸運でしたが,もうこの時期になると一夜で冬が到来することを痛感しました.


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そのスノーシェード帯に設けられている駐車スペースにZ4を停めて谷側を眺めると,北アルプスの高山がよく確認できました.乾燥して気温の下がってくる秋ならではの景観ですね.もう少ししてこれらの山々が雪を抱くようになればまたさらに峨々たる姿になると思いますが,その頃にはこの道路はもう通行できません.


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R292は志賀高原のいくつものスキー場の経由して高度を下げてゆきます.それにつれて荒々しかった風景が潤いと秋の色彩を取り戻してきます.周囲を取り巻いていた緊張感が少しずつ和らいでいく実感.最後は志賀中野有料道路に接続し,信州中野ICからふたたび上信越自動車道へ.ルートとしては無駄が多いのですが,そのまま宿を予約している蓼科へ.中央道の諏訪ICを出てR152からR299を麦草峠方面.八ヶ岳の夕景が美しく暖かい印象でした.

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秋の信州を巡る3日間-2日目(1)

1日目は林間を走って紅葉を愛でようという趣旨でしたが,2日目は火山です.浅間-白根火山ルート.鉄板と言えば鉄板なのでしょうが,関西人にとってはやはり魅力のあるエリアです.特に白根山は中学の修学旅行(!)で行って以来なので,私にとっては40年ぶりです.

松本から本当は下道を走りたかったのですが,浅間山周辺までの所要時間が読めず,安全策で長野自動車道,上信越自動車道を経由して小諸へ一気に移動.この日の宿泊は蓼科のオーベルジュに決めていたので,浅間-白根火山ルートに集中することにしました.

小諸ICから軽井沢方面へ向かうのですが,一旦R18に乗ってしまってなかなか先に進まず,こりゃいかんとしばらく行ってから1本北を走る県道80号(浅間サンライン)へスイッチ.上信越道からこのあたりまで空はどんよりと曇っていて予報と違い,かなりがっかりしていたのですが,サンラインへ入ってしばらくすると急に晴れてきて,北に浅間山が大きく見えるようになりました.

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再びR18に出てからは忍耐を強いられますが,まもなく中軽井沢駅前をパスするために上ノ原交差点を左折,北上して突き当たったT字路を右折するとすぐにR146です.しばらく登ってゆくと登坂車線付きの2車線となり,進路を譲ってくれた先行車をパスするとあとは鬼押ハイウェー入り口まで自分のペースで走れて満足.六里ヶ原で眼前に迫る浅間山を眺めます.


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浅間山へ来たのも30年ぶりですね.この時は軽井沢で友人達の集まりがあり,早朝まだみんなが眠っているときに起き出し,一人でヤマハSR400に乗ってこのあたりまで来てみたのでした.懐かしい.あの時はそのまま宿まで引き返したのですが,今日はもちろんさらに先へ進みます.鬼押出し園まで来て一応駐車場に入ってみて,またここから浅間山をバックに写真を撮りましたが,園内には入場せずそのまま先へ.


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白根山方面へは万座ハイウェイを走ろうと思っていたのですが,県道59号線からの入り口に「全面通行止め」の看板が.またですか.どうやら先日の台風11号の豪雨による土砂流出が理由のようです.リサーチ不足にもほどがある.反省はあとでゆっくりするとして,走れないものは仕方ないので,そのまま59号を前進して草津温泉経由でR292に乗ることになります.

もっとも,この県道59号も,万座ハイウェイを走っていたら通過しなかった草津温泉からの登坂路もいずれもすばらしいルートで,紅葉した木々を頭上に仰ぎながらオープンで走るのは本当に至福の時間.日帰りでこのあたりにアクセスできる人はまったくうらやましい限りです.

さすがに日本有数の観光道路,自分のペースで走れるというわけにはいきませんが,登るにつれて荒々しさを増してくる風景を楽しみながらゆっくり進みます.こんなに大きな景色は近畿には無いんだなあ.

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秋の信州を巡る3日間-1日目(2)

R361が快走路なのは開田高原をすぎて少し進んだ所までで,そこから先はやや狭くなって斜面をトラバースする山道になります.南側にはしばらくの間御嶽山が大きく見えていました.下ってゆくと再び2車線になります.このあたりの山里の風景も,秋ならではの彩りで退屈することがありません.やがて高根乗鞍湖に出て,鉄橋を渡ったところを県道39号へ右折.野麦街道に取り付きます.しばらくダム湖沿いに進むと,すぐに阿多野郷川にかかる丸山橋のたもとに出ました.

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京都の寺院のような整った紅葉の景観ではありませんが,黄色と紅の乱調なグラデーションも見事というしかありません.橋を渡り,しばらく先へ進むと目の前に乗鞍の姿が望めるようになります.紅葉した林に遮られながらも,進路左手から正面にかけて見え隠れします.道は基本1.5車線ですが,狭いところでも待避スペースはあり,それほど離合に苦労することはありません.ダムの周辺ではあれほどの紅葉の盛りだったのに,高度を上げるにつれて木々は葉を落とし,林間の見通しが良くなってきます.


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丸山橋から30分ほどで野麦峠に到着.様々な施設があってよく整備されています.北には乗鞍岳がその全容を見せています.ブリ街道の別名や,年若くして工場労働に従事した少女たちの苦難など,山深い地域の隔絶感や過酷な境遇を思い起こさせる野麦街道ですが,現在では人・モノの輸送路としての役割は終えており,峠はその歴史的意義を伝える場所となっています.


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峠から木曽側への下りは,険しい印象があった飛騨側とはちがってやや穏やかな雰囲気です.秋の日は傾くのが早く,まだ2時半だというのにすでに日向と日陰でのコントラストが強くなってきて,カーブを曲がるたびにまぶしい思いをします.


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カラマツの黄葉がずっと重なってすばらしい景観が続きます.空間自体が黄色い光を放っているような感じ.写真を撮りましたが,こういう林間の暗い場面では露出マイナス補正で,しかも感度アップが必要でした.シャッタースピードが遅くなってブレてしまってます.残念.

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野麦街道を下りきって県道26号へ左折.奈川まで行って白樺峠へ向かおうとしたら何と.峠方面通行止めの看板が.目の前にあったスタンドで給油がてら確認しましたが,やはりダメとのこと.準備不足でしたね.しかしこの時点で3時.このような山間部ではもう夕方のような景色になっています.峠越えするにしてもあと1時間は早く到着したいところでした.

この日はそのまま梓湖の脇を走って松本へ.翌日も早く出発したいので松本駅近くのビジネスホテルに宿泊しました.


秋の信州を巡る3日間-1日目(1)

金曜日に休みを取り,3日間で信州をドライブしました. これまで信州には春夏と冬のスキーにしか来たことがなく,ぜひ秋に来たいと思っていました.好天に恵まれて自分としてはすばらしいツアーになりました.

初日.中央道中津川ICからR19で北上.距離を稼ぐに従って木々に彩りが加わっていきます.R361との分岐近くのそば屋で早めの昼.R361は金曜ということもあって交通量の少ない快走路で,開田高原までは10分少々で到着.入り口で白樺の疎林が出迎えてくれました.人の手が加えられた林だと思いますが,美しい場所です.

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牧場の方へ行ってみると御嶽が見えました.雲がかかっていますが,左手には噴煙がはっきり確認できます.まだあそこに残されている人がいると思うと,心が痛みます.

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この日はここから野麦峠経由で白樺峠を目指す予定です.あまり時間を使っていると遅くなるので先へ.

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Author:choby
最悪想定する傾向はあるでしょうね.でも石橋叩いているだけの人生はつまらない.

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