新緑の氷ノ山山麓 -福定から氷ノ山越まで

前週天滝渓谷へ行き,新緑と滝のコラボを見て満足したのですが,今度は氷ノ山そのものを見たくなり,できれば頂上まで行ってやろうと思い立ってGW 前半に出かけました.

天滝渓谷へは北近畿豊岡自動車道養父ICで下りますが,氷ノ山の兵庫県側登山口へは八鹿氷ノ山ICです.山麓へ近づくにつれ,尾根にまだ雪が残っているのが見えてきて気分がアガります.

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登山道はいくつかルートがありますが,福定親水公園から氷ノ越を目指すことにします.5月だというのに,まだ盛りの桜があるのには驚きました.快晴.登山道の脇に咲いている花々を見ながらのんびり登ります.氷ノ山は田中澄江の『新・花の百名山』に選ばれているだけあって,花の種類も多いように思います.これも豊富な雪解け水によるところが大きいのでしょう.

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登るほどに,とにかく新緑が目にまぶしすぎてついつい足が止まります.本当に新緑が美しく感じられる期間というのは,もしかしたら紅葉のピーク期間よりも短いかもしれませんが,この日は本当に輝かしさの頂点を見た気がしました.

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さらに標高が上がってくると,谷筋に残った雪渓が目に入るようになります.ここが兵庫県とはとても思えません.日本海側の気候の影響を受け,積雪量がとても多いことがわかります.この地域出身の登山家・加藤文太郎(1905 - 1936)がこの氷ノ山を冬山のトレーニングの場としていたそうですが,信州の高山の冬期登山にも増して寒気と積雪が厳しいという言葉を残しています.

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登山道のすぐ脇に,「連樹」と呼ばれる珍しい現象を見ることもできました.7本の異なる種類の木が,あたかも1本のように互いにからまりあい,支え合って立っています.また,多くの木々が根元から大きく曲がって林立しています.これも積雪量の多さを物語っています.

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尾根に出るまでは思ったよりずっと遠く,おまけにしばしばしゃがみ込んで写真を撮ったりしているせいで,結局氷ノ越に辿り着いた時にはもうかなりバテていました.氷ノ山の頂上が大きく見えていますが,この日はここで引き返すことにして,避難小屋の前でゆっくりします.

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ここからは鳥取側に下りることもできるし,兵庫県側の別ルートとの合流点でもあります.ここまで来るとさらに季節は遡り,登山道にも所々雪が残っているし,広葉樹の葉も種によってはようやく芽吹いたところです.

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同じ道を下るのでさっさと歩けばいいようなものですが,それでも登ってくるときには見えなかったものが見えたりして,やはり立ち止まることになります.登山口近くまで来てツクシを見つけました.次来るときはまじめに頂上を目指すかな.

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新緑の天滝渓谷

兵庫県最高峰は県東部,鳥取との県境にある氷ノ山(1,510m)です.日本海側の気候の影響を受けて冬は多量の雪が降り,そのため流水の豊かな山域が形成されています.翌週にGWを控えた快晴の土曜日,まだ浅いはずの新緑と滝を見に出かけました.朝8:00頃自宅を出発,中国道→舞鶴道→北近畿豊岡自動車道と走って養父ICで出線.天滝渓谷入口駐車場へ10:40頃到着.

日本百名瀑に選ばれている天滝までは普通に歩いて45分とのこと.それなりの坂道はあるものの,登山とまでは言えないでしょう.のんびり歩きながらまわりを見る余裕は十分ですが,とにかく若葉が最高に美しく,それも植物によって微妙な色調の違いが何とも言えないグラデーションを構成しています.

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上でも書いたように流水の豊かな山域で,渓谷にはいくつもの滝があります.それらを見ながら登ってゆくと,やがて天滝不動尊に行き着きます.ここから天滝は間近.

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空に抜けた滝口からの落差98mとのことで,さすがに威風堂々としています.ここでも新緑との対比が目に鮮やかです.登ってゆくと最初滝に向かって左手から全体を見ることになり,さらに登ると天滝三社大権現の社の前から滝と正対するビューになります.流れ落ちる水と新緑の対比がここでも.


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さらに回り込んで滝の右手に出ると,水煙をかぶるほどに近づけます.岩場を歩いてもっと接近すると,飛び散る水の飛沫が一粒ずつ見えました.こうして傍まで寄って原始のままの姿に触れると,「霊気」というような言葉が思わず口をついて出そうになります.古来滝というものは,様々な場所で信仰の対象になってきたわけですが,それも少し理解できるような気がしますね.


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水が豊かであるということは,もちろん花の種類も多いということだろうと思います.歩きながらしゃがみ込んでこんな写真をメモ代わりに撮っているため,登りの所要時間は通常ペースの5割増しになってしまいました.さらに上部にある杉ヶ沢高原へも行ってみたかったけど,またの機会に.天滝から降りてくると,渓流の岩に桜の花びらが散っているのに気づきました.このあたりが深緑になるにはもう少し時間がかかりそうでした.


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三田・方広寺でモクレンを見てサクラの能勢周遊

東京ほどではないようですが,阪神間でも今年のサクラは開いたと思ったらもう満開.一気に上がった気温のためです.春は来て欲しいけど,もう少しゆっくり来て欲しい.

そういう気分でいたら,三田市の山中にある禅宗の古刹・方広寺でハクモクレンが満開との知らせ.ちょっと季節を遡るつもりで田舎道をドライブ.参道の前にある駐車場に着くと,先客のクルマが数台駐まっていました.外からもモクレンの白い花がたくさん見えています.門前の老婦人に入山料を支払って中へ.

生け垣で囲われた参道の右側にハクモクレンの木が少なくとも数十本は植えられていて,それがただ今満開.香りも漂っています.景色の淡い色合いが,まだ本格的な春には早いと思わせてくれます.

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方広寺は,17世紀中葉にこの地域を統治していた麻田藩藩主青木重兼によって創建された黄檗宗の寺です.明治期には荒廃していたようですが,その後地域の人々の努力もあって今の復興が成ったようです.これは本堂の由緒書でも読めますが,私は参拝し,庭をみせてもらって外へ出るときに門脇におられた地元の女性に話を聞きました.こうしたガイドは,ボランティアによって支えられているようです.

明治期の廃仏毀釈思想によって仏教寺院の経営は深刻な痛手を受けたわけですが,地域の人々の心のよりどころとして復興の段階で参拝者を集めるためにも,他寺院との差別化を図る必要がありました.近代になって庭園を整備したり季節ごとの樹木を植えたりするのも,多くはこうした寺院経営の戦略に基づくものであるようです.いや話が逸れました.そんな下世話な勘考とは関係なく春はやって来て,ハクモクレンが咲き乱れています.

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京都の龍安寺石庭に似た庭があります.今の時期に龍安寺に行くと,庭の向かいの壁越しに枝垂れ桜が見えていることでしょう.方広寺石庭の向こうには,山の斜面に紅梅が花をつけているのが見えて野趣を感じさせます.鐘楼の向こうには黄色いサンシュユ.本堂の前にはさらにシデコブシやツバキ,枝垂れ桜など.裏へ回るとトサミズキが盛りでした.まるで春の野山を散歩しているような.

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天気も良かったので,方広寺のあとさらにドライブ.北上してR372へ出て東へ.R173は今現在土砂崩れで通行止めが続いているので,R477までのんびり走って南下.途中,「日本一の里山」を標榜する黒川の桜の森が見えました.ここは何十回と通っているけど,このような光景を見たのは初めてです.夕刻迫る里山へ下り,記録のためにいつもの場所で写真を撮りました.


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淡路の春

毎年この季節になると暖かいところへ行きたくなって,時間があった年は伊豆へ行ったり高知へ行ったりしたのだけど,今年は遠出は無理そう.それでも寒かったこの冬を越したことを実感しようと,橋を渡って淡路島へ行きました.これを描いている時点ではあちこちからすでに桜の開花宣言が出ていて,大阪でも昨日(20日)に大阪城公園のソメイヨシノが咲いたそうですが,本エントリは10日ほど前のメモです.

前から一度見てみたかった南あわじ市村上家のしだれ梅.一般家屋の庭先の梅があまりに美しく丹精されているので有名になりました.見事ですね.もちろん観光客多数.

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すぐ近くなので,4年ぶりに広田梅林へ.ここはいつものんびりできます.

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帰り道,国営明石海峡公園にも立ち寄ってみましたが,ちょうど河津桜がほぼ満開でした.他に早咲きの桜も.ミモザも大きな木に小さな黄色い花を咲かせていました.

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謹賀新年



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去年は肩の痛みで明けた正月だったけれど,今年は大きな問題なく年を越せました.とはいえ,あのときから続く左肩の不調はまだ少し残っており,「五十肩ならそのうち突然治る」と言われていたけど,やはりそうではなかったようです.まあZ4の小径ハンドルも回せるし,それ以上力の要る仕事はもう誰か若い人に頼むことにしていて生活には問題ありません.

いつまで経っても組織の一員としてやるべき仕事は減りませんが,実際もう引退の時期はそんなに先のことではなくなってきました.本気で「その後」のことを考えなければと気にしつつ,まあいいやとこれまで通りの正月を過ごしているという体たらくです.


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Author:choby
最悪想定する傾向はあるでしょうね.でも石橋叩いているだけの人生はつまらない.

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